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風早遺跡の局部磨製石斧『新編図録春日部の歴史』からのご紹介53

西金野井地区にある風早遺跡は、旧石器時代、縄文時代、古墳時代を中心とした遺跡です。埼玉県立庄和高等学校東側の台地上に広がります。

風早遺跡では、「局部磨製石斧(きょくぶませいせきふ)」と呼ばれる、今から約3万年前に使われた市内最古級の石器が発見され、春日部市指定文化財になっています。
この局部磨製石斧は、おおよその形は打ち欠いて作られますが、刃となる部分は、両面から磨いて仕上げられています。長さ7.9㎝、幅4.6㎝、重量49.1gを測り、埼玉県内でも発見例の少ない石斧の一つとなっています。

風早遺跡からは、同じ旧石器時代でも縄文時代に移り変わる約1万5千年前頃に作られた「細石器」も発見されており、旧石器時代の人々が度々、暮らしの場として用いていたことがうかがい知ることができます。
いずれも郷土資料館の常設展示で公開されています。

春日部市の指定文化財「風早遺跡出土旧石器時代局部磨製石斧」
細石器『新編図録春日部の歴史』からのご紹介30
「旧石器人の道具」『新編 図録 春日部の歴史』8ページ

風早遺跡出土局部磨製石斧