五穀豊穣を感謝する秋季例祭が行われました~獅子舞の公開~
ようやく半袖から秋の装いへと衣替えし、木々が色づきだしたという便りが各地から聞かれるようになった今日この頃、市内南部、豊野地区の赤沼と銚子口で江戸時代前半から伝承されている市指定無形民俗文化財の獅子舞が10月20日(日)にそれぞれの郷社にて公開されました。
赤沼神社の境内では「赤沼の獅子舞」が公開され、伝統の三匹獅子の勇壮な舞に加え、7名の児童による子ども獅子が愛らしく披露されました。また、収穫祭にちなみ『稲荷(とうか)の舞』、『魚釣り』などの神楽も舞われ、地域一帯となった秋祭りとなりました。
▲赤沼の獅子舞の代名詞「太夫獅子の出端」は躍動感あふれた舞。「稲荷(とうか)の舞」ではいたずら狐が子供をさらう場面。毎回、会場からは笑いと拍手喝采。今秋のお子さんは終始笑顔できつねにも怖がらず将来の舞手候補かも!
▲小学生から幼稚園まで7名の児童による子ども獅子。見事に練習の成果を発揮してくれました。12月からは銚子口の獅子舞とともに地元豊野小学校での「獅子舞授業」も開始されます。
銚子口香取神社では「銚子口の獅子舞」が公開されました。天狗を先頭に境内前をお清めされた後、三匹獅子、さらには秋の収穫に感謝する『弓くぐりの舞』が披露、太夫獅子が見事に大竹に荒縄で作られた大弓を飛びくくることができました。最後には地域全体と祭礼に参加された方々への無病息災を祈願した『弊かがり』によって締めくくられました。
▲長さ2.8mあまりの竹を荒縄でしならせた弓をくぐる様は迫力満点。今秋の収穫に感謝する舞である。
▲祭礼の締めは太夫による「弊かがり」御幣によるお祓いで無病息災を祈願してくれます。
両団体には年明け2月に中央公民館の舞台上で獅子舞を披露いただく、「第12回春日部市民俗芸能公開事業」にも出演が決定しております。両団体の兄弟獅子の共演も久しぶりとなりますので、乞うご期待ください。