校長室から

2020年10月の記事一覧

校長室から 10.5 褒める・叱るということ

 前回、認めて褒めてあげることが大切ということを載せました。褒められることによって、子どもたちは、自己肯定感や自己有用感が育つとされています。子どもたちの心豊かな成長を願い、その成長の手助けをすることが大人の役目であると考えています。また、叱るということも大切とされています。褒めると叱る、どちらがよいかということではなく、「子どものよりよい成長を促すため」には、どちらも必要だといわれます。褒めることで、「叱る」という指導が生き、叱るべき事は叱ることで「褒める」という指導が生きてくるものです。最近叱ってばかりだというときには、少し見方を変えると、必ず褒めることが見つかるはずです。よい行いや頑張れている姿を褒めることで、叱らなくても行動が改善されることがあります。褒めること、叱ること、バランスよく行うことが大切なのです。
 それでは、褒めるときに心がけるべきといわれている3つのポイントを紹介します。
  ①何がよかったか具体的に褒める
  ②結果だけでなく、その過程や努力を褒める。
  ③それによって、大人自身が受けた感動や気持ちを伝える。
では、叱るときに注意すべきポイントはというと、つぎの3つです。
  ①人間性を否定しないように具体的に叱る。
  ②指導に一貫性をもって叱る。
  ③叱った後はフォローを忘れずに
褒め方・叱り方についてはいろいろな書籍があり、それぞれ独自のアドバイスが書いてあるので、上記のことはあくまでも参考です。なるほどと思うところがあったので載せてみました。私は、ちょっとした約束事があると、それができたときに具体的に褒めやすいと感じています。そういった場面を仕掛けることも、成長を促すよい方法ではないでしょうか。
 子どものよりよい成長を促すために、大人としてできることをやっていきたいと考えています。

授業も業間も一生懸命な姿が見られます。投げ方や走り方の他にも取り組む態度など、具体的に褒めることができます。