校長室

精力善用(せいりょく ぜんよう) 

 6年生が「ふるさと学習」で学んだ講道館柔道創始者,嘉納治五郎氏が提唱された言葉です。「何事をするにも,その目的を達するためには,精神の力と身体の力とを最も有効に働かすが大切である」ということです。このことは,柔道をやっている人だけに当てはまることではありません。普通に生活している私たちでも,身体と心の健康が保たれなければ,快適な生活を送ることができないからです。身体の健康は,規則正しい生活や食事,運動などによって維持増進することができます。では,心の健康はでのようにすればいいのでしょうか。一つの方法としては,お互いを思いやり協力することで培うことができます。また,困ったことは相談したり,間違った言動に対しては勇気を持って注意したりすることも必要です。学校教育では,学習活動や集団生活を通してこのことを常に子ども達に指導しています。

 しかし,子ども達の生活の基盤はなんと言っても家庭が第一です。特に,夏休みなどの長い休みは,その大半を家庭で過ごします。高学年なるに従って子ども達は大きく成長していきますが,まだまだ不十分です。心と身体のバランスがとれた成長を促すのは,大人の大切な責任だと考えています。夏休みの生活の仕方は学校でも十分指導しますので,その支援と見守りをお願いいたします。