校長室

【校長室から】11月にはいりました。

今年もあと2ヶ月になりました

校 長  安田 憲司 

 

 気がついてみると2019年も,いよいよ今月と来月のみとなりました。月日がたつのは本当に早いものです。季節も同じです。私の通勤路から見える富士山も白い帽子をかぶり,高野山小学校でも周辺の葉が色づいて,秋の深まりを肌で感じることができる頃となってきました。

 子どもたちは今,11月15日(金)の音楽会,16日(土)のふれあい祭りでの音楽発表に向け練習に余念がありません。当日は,子どもたちが一生懸命に歌う姿をお見せできることと思います。どうぞ,お楽しみに。

本当の意味での友達とは・・・

 6年生から卒業アルバムの撮影や文集の原稿依頼が届きました。市内陸上大会や音楽発表会等が終わり,次第に「卒業」という小学校生活最大の行事に向け,準備が始まりました。

私は教員生活も34年目に入り,これまでたくさんの子どもたちとの出会いと別れを経験してきました。教員3年目に初めての卒業生と迎えた卒業式では,教室にもどってから泣きながら話をしたことを今でも鮮明に覚えています。また,要領がつかめず,諸先輩の先生方にサポートをしてもらいながら,前日まで文集の綴じ込みをしたり,教室の掃除をしたりしていたことを思い出しました。今その頃の教え子達は立派に成長して,その学校のPTA本部役員として活躍してくれています。今年の6年生101名もどんな成長を見せてくれるかと思いながら私からの卒業にあてたメッセージを書いています。

 さて,私が小学校を卒業するときに,担任の先生から投げかけられたのは「杜子春」というお話でした。ご存じでしょうか?主人公杜子春が仙人のおかげでお金持ちになると,たくさんの人達がちやほやしてくれるのですが,お金がなくなったとたんにそういう人達がいなくなってしまうという場面が何度かでてくるのです。お金やその人がもっている物をめあてで集まってくる人達は,無くなるといなくなってしまう。そういう人達は本当の意味で友達ではないのではないか,と先生から教えていただきました。「いつでもどんなことがあっても,また,相手の人が困っているときやつらいとき,落ち込んでいるときも,ずっとそばにいて励ましてくれるような人が本当の友達ではないか」と。

子どもたちも,そういう友達のひとりになれるといいですね。お互いにそういう友達同士でいられたら,それはもっと素敵なことだと思います。これからの学校生活の中で,本当の意味で友達になることを目指していけるといいなあと思います!もちろん,そういう友達とすでに出会っている人は最高ですね! 

 今月もどうぞよろしくお願いいたします。