校長室

利用の仕方によっては

 世間を騒がせていた,19歳の少年が保護されました。
 インターネットの動画サイトに面白半分に,動画を投稿し,逃走の様子や世間に対する自分の思いを伝えていた少年。本当に不愉快な思いで,ニュースを見ていました。
 先週,金曜日の教育ミニ集会でも,携帯電話やスマートフォンの使用について話し合いを持ちました。それらは,急速に普及し,今や無くてはならないツールとなっています。私自身もスマートフォンの利用者の1人です。いつも所持していて,忘れると不安を覚えるまでの存在になっています。使い方によっては,本当に便利で,これ一台で何でもできてしまう気さえしてしまいます。

 保護された少年も,自分自身が神のごとく,無限の力を与えられたような錯覚をしてしまったようです。今回のような使い方は,社会を混乱させ,多くの人に迷惑をかけると言う誤った使い方と言えます。

 今までは,そうしたツールによって,有害なサイトや情報によって,使用するものが被害にあう危険性を心配していました。しかし,今回のような事件では,情報を発信する側のモラルやルールについて,考えなければならないことを示唆しています。小学校における情報教育においても,これらのことを十分に意識して,子ども達の指導に当たらなければならないことを痛感しました。

 各家庭においても,これらの購入や使用の際には,十分な話し合いを持ち,節度のある使い方ができるようにお願いしたいと思います。