西小学校の様子

お米の大切さがわかりました。

5年生が春から続けている谷津田でのコメ作りもいよいよ最後となりました。先日刈った稲がすっかり乾燥したので、今日はいよいよ脱穀です。田んぼの先生の指導の下、昔行われてきた機械を使わないやりかたで行いました。


まずは稲からもみを落とす脱穀の作業です。
80年ほど前に作られた脱穀機という器具を使っての作業です。足で踏んで中にあるローラーを回し、ローラーに取り付けられた針金に稲の穂先を当てて籾を落としていきます。力のいる作業ですが、交代しながら全員が体験できました。中にはこの作業がとても気に入って、10回以上体験した子もいました。


落とした籾の中には長い藁なども混じっているので、ふるいを使ってそれらを取り除いていきます。コロと呼ばれる丸材のうえに置かれたふるいを2人組でゆすって長い藁を取り除いていきます。中腰の姿勢で揺らすので、腰が痛くなる作業でした。


最後は細かい葉っぱや実の入っていない籾を取り除く作業です。唐箕(とうみ)という器具を使って、軽い藁などを風で吹き飛ばして、実の入った籾だけを残していきました。


このような工程を終えてやっと脱穀の作業が終わりました。今は機械を使っているので、このような作業は行われていません。しかし、昔の人たちが続けてきたコメ作りの苦労を実感でき、お米の大切さがよくわかりました。

作業の途中でこぼれてしまった籾を一生懸命集めて、家に持って帰って精米すると言っている子もいました。家族の一食分のご飯になりそうです。