今年度最後の読み聞かせ

 今朝、今年度最終となる「読み聞かせ」を実施して頂きました。コロナ禍で一時途絶えてしまったこの活動ですが、今年度から対面での活動が再開し、多くのボランティアの方にご協力頂きました。今朝もある保護者の方と話題にしたのですが、オンラインや電子書籍でも絵本を読んだり、聞かせたりすることはできるのですが、このようにその場で直に読んでもらうことは、心の安定や成長に繋がる大切な経験になると思います。目の前で次々とページがめくられていく絵本を眺めながら、ゆっくりと読んでもらう声に耳を傾け、想像力を働かせることで感情が刺激され、感じたことを一緒に聴いている大勢の仲間たちと分かち合う。このような機会はとても貴重なものだと考えます。毎回、目を輝かせながら聞き入っている児童たちの姿を見てきて、改めて強くそう感じました。最後になりましたが、これまでご協力くださったボランティアの皆様には心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

 昨日の5時間目、2年生の教室前の廊下に机が出ていたので、室内で何をしているのだろうと思い覗いてみると、児童たちが濡らした色紙をお面に貼り付けてオリジナルの仮面(?)を制作していました。そういえば、1年前の今頃も現3年生が同じようなお面を作っていた記憶があります。ベランダに並べられた仮面は、壮観であり少し怖いようにも感じられますが、十分に乾いたら、全員が被った状態でぜひ集合写真を撮りたいと思います。もし実現したら改めてこのページで紹介します。

 本日2時間目の4年生の教室です。「ユニバーサルデザイン」について調べたことを発表する資料を作っています。児童たちは、タブレットPCでプレゼンテーションソフトを立ち上げて、慣れた手つきで画像やテキストを次々と入力していきます。すでに同じような学習を何度も積み重ねてきましたので、作り方の手順や細かい操作等をかなり習得できているようでした。

 殆どの児童が机上に置いたPCで資料を作成している中で、1つだけ床に広げた模造紙に手書きで文字や絵を書いているグループがありました。なぜそのやり方を選んだのか聞いてみると、「この方が(発表したいことが)伝わりやすいと思うから」という答えが返ってきました。世の中のICT化に伴い、学校でもこれからはPCやタブレット端末を使って学習する方向にどんどん進んでいます。しかし、その流れの中にあっても、自分の頭で考えて「こちらの方がきっと伝わるだろう」と判断し、敢えてこのような手間のかかるやり方を選択したことを大いに支持したいと思います。現に彼らは、他の誰よりも生き生きと楽しそうに資料の作成に取り組んでいました。時間はかかるかもしれませんが、誰が見ても分かりやすい、心のこもった資料がきっと出来上がると思います。

 2時間目、6年生が今日も卒業式の練習を頑張っていました。座っているときの姿勢、立ち上がって礼をするときの所作など、緊張感を持って練習に取り組んでいるのが伝わってきました。今日で卒業まで「あと」9日となりましたが、「まだ」9日もあると考え、残り僅かな小学校生活を充実した時間にしてほしいです。

 3時間目、1年生の児童たちが、近隣の保育園から来校した園児たちと多目的室で交流会を開きました。いくつかのグループに分かれ、それぞれに1名ずつ園児を招き入れて「昔話かるた」をして楽しみました。初めての小学校に園児たちはやや緊張している様子でしたので、かるた遊びを始める前に、担任が児童たちに「ドキドキしている保育園のお友達のために、キミたちは何をしてあげられる?」と尋ねたところ、一斉に「てかげん~(手加減)」という答えが返ってきました(担任は「できるだけたくさん話しかけてあげる」とか「自分たちから自己紹介をする」という答えを期待していたようです)。にもかかわらず、いざかるた取りが始まると、手加減するどころか、1年生の児童たちの手には勝ち取った札が次々と増えていきます。しかし、しばらくすると、自分が取ったカードを園児にそっと渡してあげたり、自分の目の前にある当たり札をわざと園児に取らせてあげたりする光景が見られるようになり、気がつけばすっかり優しいお兄さん、お姉さんたちに変わっていました。短い時間の交流でしたが、今日1年生の児童たちは、大人への階段をまた一つ昇ることができたようです。

  今日の午後、湖北台中学校の3年生が来校し、ボランティア活動として藤棚の枝払いや校内の大きな荷物や備品の整頓を手伝ってくれました。普段なかなか手が回らない仕事が一気に進みましたのでたいへん助かりました。