校内風景(4月23日)
本日は、出張で日中校外に出ていましたので、朝の1年生の登校風景を紹介します。
朝の登校の様子を見ていると、一人ひとり登校時の様子はさまざまです。1年生ではありませんが、毎日誰よりも元気な声で挨拶をしていた児童が、ある朝黙って下を向いたまま教室に向かっていったことがありました。そのようなときは、「具合でも悪いの?」「朝ごはん食べてきた?」などと一声かけるようにしていますが、それ以上は敢えて深く聞かないようにしてます。後で担任からその日の様子を聞いて、必要だと判断したときは面接をしてもらうこともありますが、その児童が自分から話すのを待つこともあります。年齢に応じて「自分で考える力」を付けさせることも学校の大切な役割だと考えるからです。
1年生の児童たちも、すでに登校時の姿は十人十色です。すっかり学校生活のペースに慣れて足早に教室に向かう児童。兄や姉に手を引かれながら毎朝仲良く登校する児童。一方で、不安な気持ちから昇降口で足が止まってしまう児童や、登校時は元気だったのに教室に入ってから急に泣き出してしまう児童もいます。
当たりまえのことですが、一人ひとり表情や体の大きさが違うように、学校に慣れるまでの時間や道のりも個人で異なります。したがって、登校を渋ったり、不安な気持ちを抑えられなかったり、急に泣き出してしまったりすることも、特別なことだとは捉えず、成長する過程で誰もが通る道だと思って対応しています。もちろん、自分の力だけで乗り越えられないときは周囲のサポートが必要ですが、その過程で、周囲の温かい励ましに触れることや、時にはすぐに手を貸さず、自分でどうすればよいのかを考えることなども経験させていきたいと思っています。
先日も、他の学年で、友達のことを叩いてしまったり、物を壊してしまったりしたトラブルがありました。そのようなときも、理由や原因を十分に聞いた後で、「なぜ」してしまったのか、「どうすれば」よかったのか、この後「どうするべき」なのか、じっくり考えさせることも大切だと考えます。困難やトラブルに直面した時こそ自分が成長できるチャンス、児童たちにもそのような思いを持たせるような指導を全職員で心掛けていきたいと思います。