6年生の授業風景

 4時間目に6年生の授業を見学してきました。図工の授業でしたが、ここでもタブレットPCを用いた新たな取り組みを見ることが出来ました。今日の授業では、自分が描いたポスター作品を画像にしてPCに取り込み、描いたときに工夫した点や苦労したことなどを文章で添えて鑑賞カードを作成する、という学習活動でした。そして、一人ずつ作成したカード(文書)をTVに映し出し、仲間に向けて発表も行っていました。今までなら、壁に貼られた絵を1枚ずつ鑑賞して紙に感想を書いて提出する、というような活動でしたが、これからは、例えば作品の画像に手書きで説明を加えたり、見やすいように加工したりできます。また、個人間でデータをやり取りすれば各自のPC内で鑑賞会ができたりもします。図工の授業でもさまざまな活用法が考えられそうです。

 5時間目にも、同じ6年生のとなりの学級の授業を見学してきました。こちらでもタブレットPCを用いて学習活動を進めていました。福祉について調べたことをプレゼンテーションソフト(パワーポイント)を使ってまとめることが課題です。昨日、5年生が同じソフトを使ってプレゼンテーションを行っていましたが、6年生も慣れた手つきで資料の作成を黙々と進めています。担任の話では、最初に簡単な操作方法と基本的な機能を教えただけだそうですが、その後児童たちは、自ら使いながら細かい使い方やさまざまな機能について習得していったそうです。今日の授業でも「~するにはどうすればいいのかな?」と周りに尋ね、児童同士で教え合う姿が見られました。

 本校では、一人に1台ずつPCが配付されたことで、そのPCをこれまでの学習にどのように活用できるのか、新たにどのような使い方が考えられるか、という視点を児童たちに持たせることを重点のひとつとしています。そして、その視点が、児童たちの学習意欲の向上や関心の広がり、学習姿勢の深化に繋がることを狙いとして指導しています。その結果が具体的な成果として表れてくるのはもう少し先のことになるかもしれません。しかしながら、どの学年の教室を見ても、児童たちが机上にPCを広げ、目を輝かせながら熱心に学習活動に励み、PCやソフトを活用して自分の考えや意見を積極的に伝える経験を積み重ねている様子を見ることができて、これまでにない大きな期待や可能性を感じています。