ゴム鉄砲で「鬼は外!」

 今日は児童会役員選挙の投票日です。将来に向けて、選挙の投票を実際のやり方に近い形で体験できる機会にもなりますので、市の選挙管理委員会からお借りした本物の投票箱を使用して、3~6年生の児童たちが投票をしました。

 2時間目のなかよし学級の教室です。2・3年生の児童たちが、掌に絵の具で色を付けて何やら楽しそうな学習を始めていました。今日は手形を紙につけるところまでで、作品の完成はもう少し先になるそうです。

 業間休みの時間に図書室を覗いてきました。児童の数は少なかったですが、日ごろから図書室や図書館でたくさんの本を借りている「読書大好き児童」のメンバーが勢ぞろいしていました。この中には、今年度になってすでに300冊以上の本を読んだ児童もいます。

 職員も借りることができると聞いて、私も1冊借りてみました。本に貼ってあるバーコードを図書委員の児童がパソコンで読み取るだけで、あっという間に手続き完了です。早速持ち帰ってゆっくり読んでみようと思います。

 今日は「節分」です。給食には「福豆」と「鰯」のから揚げが出ました。今夜は豆まきをするご家庭も多いと思います。日本の伝統習慣を学ぶ意味でも、学校でも豆まきをさせてあげたいところですが、代わりに2年生の職員が知恵を絞って、昔懐かしいゴム鉄砲を使った鬼退治の企画を考えてくれました。

 3・4時間目に多目的室に集まった2年生の児童たちは、最初に「節分」の意味や豆まきの習慣について教わり、その後、一人ずつ割りばしをもらってゴム鉄砲作りを始めました。簡単に作れそうに見えますが、細かい作業も多くて一人だけで作るのはけっこう大変です。それでも、作り方を理解した児童が周りに教えに行ったり、先に完成した児童が困っている仲間を手伝ったり、互いに支え合って協力できる2年生の良さが、今日も多くの場面で発揮されていました。

 そして、出来上がったゴム鉄砲で、壁に貼られた鬼の絵に向かって、少し小さめの声で「鬼は~そと!」。普段から笑顔の多い2年生の児童たちですが、こんなに楽しそうな姿は久しぶりに見たような気がします。思い返せば、この2年の間にこのような機会がかなり減ってしまいました。この2年生の児童たちも、去年は入学式が2ヶ月も遅れ、その後もずっと、マスクをしながらたくさんの我慢を強いられる学校生活を送ってきました。それでも、今日の2年生たちの心から湧き上がってくるような笑顔を見ていると、このような機会、このような時間が、児童たちにとって掛け替えのない貴重な「学びの場」にもなっていることを、もっと多くの人に知ってもらいたいと願わずにはいられません。これから先の人生、この児童たちは毎年節分の日を迎える度に、ゴム鉄砲で仲間たちと楽しく鬼退治をしたことをきっと思い出してくれるでしょう。