日誌

震災学習~語り部 石川さんとの出会い~(3年)

 予定されていた校外学習は、緊急事態宣言が再延長されたため中止としました。楽しみにしていた行事でしたが、千葉県に多くの感染者が出ている現状からの判断です。ご理解をお願いいたします。

 学校で、3月9日(火)は震災学習の一貫として、いわき市久ノ浜の石川さんに震災当時から10年間のお話を聞きました。職員室でリモートの準備(写真上左)及び確認作業を行い、チェック。本番は、体育館で石川さんのライブでお話を聞きました。すごい時代です!

 東日本大震災の当日、津波が来たときやその後の復興された町の状況のビデオや写真を交えて、災害の恐ろしさ、その後の皆さんの努力について伝えてくださいました。あの日、石川さん自身、3mくらいの津波が来ると聞いたものの、「大丈夫だろう」と思って川の様子を見に行ったそうです。息子さんから「高い津波が来るから戻ってきて」という連絡を受けて逃げ、今の命があるとおっしゃっていました。生と死の瀬戸際の緊張感が伝わってきました。最後に「スマホがなくても自分の頭、目、耳で判断できる人になってほしい。」とおっしゃってくれたことが心に残りました。被災したときは便利なスマホなどが使えなくなります。頼れるのは自分の勘や経験だという、石川さんの話は、今後も大切にしていきたい言葉です。

 代表の石田さんが、「お話しをお聞きし、今日いることが当たり前でない。1日1日を大事に過ごしていきたいと感じました。」とお礼の言葉を伝えました。生きていることの感謝と語り継ぐことの意味を感じた、学習でした。すごいなと感じたことは、聞いているときの3年生の態度です。本当に真剣に聞いていて、無駄話をする生徒は誰もいませんでした。最後まで、後輩の目標となる3年生の姿にも感動しました。