始業式(校長式辞)
新2年生・3年生の皆さん、進級おめでとうございます。
2年生は、1年生が入学すると後輩ができます。1年前のことを思い出し、いろいろなことを優しく教えてあげてください。
3年生は最上級生になりました。学校行事や部活動をリードして、我孫子中学校の顔となっていきます。大いに期待しています。
さて、私から、今年1年間心がけてほしい3つの「気持ち」について話します。
この3つを心がけることで、友達関係がより良く、深くなったり、自分を成長させたりすることにつながります。
もし、メモをとる人がいたら嬉しいです。いつか生活記録帳に書いてきてくれたらもっと嬉しいです。ぜひ、私に見せに校長室に来たり、担任の先生に意見を聞かせたりしてください。
一つ目は「違いを認める」ということです。人はそれぞれ違う気持ちや考えを持っています。当然、自分と意見が合わない人がいます。それは、当たり前のことととらえましょう。そこで「対話」が必要になります。対話することでお互いの違いや立場を理解し、その意見をもらったり、折り合いをつけたり、もっと良い考えを生み出したりすることができます。
二つ目は、「広い心で接する」ということです。具体的には、他の人の欠点を責め立てないこと、謝った人を許しましょう、ということです。誰だって失敗をします。やろうとしてもできないこともあります。そういう人を責めないようにしましょう。また、時には悪いことをする人もいるかもしれません。しかし、心からの「ごめんなさい」があったら、許しましょう。逆に、悪いことをしたら素直に謝りましょう。
三つ目は、「自分事として取り組む」ということです。難しい言葉で「主体性」と言います。自分には関係ないと思わず、自分事として考え、行動するということです。近くに目を向けてみましょう。学級や部活の課題はありませんか。先生がやってくれる、ではなく、自分で課題に気づき、より良くしようとすることが自分事として取り組むということです。友達関係のことを人のせいにせず、自分を振り返り、自分たちで解決しようとすることです。
「違いを認める」「広い心で接する」「自分事として取り組む」。これから1年間、この3つについて、心にとめて生活して欲しいと思います。