校長挨拶

確かな学力、豊かな心、健やかな身体の育成

                             校長 池田 泰章

 

希望に満ちた「令和5年度」が始まりました。昭和59年に開校以来、創立40周年となる節目の年となります。この多摩市落合という地に育ち、この校舎で学び、この校庭で遊び、年々巣立っていった、かつての子供たち。そして、この西落合小で、誇りと自信をもって幾多の人材育成に専念されたであろう教職員の方々。そんな皆様の姿なき声が青空の中で大きく、大きくこだましてくるような気がいたします。

64名の新入生を迎え、それぞれの子供たちも進級した喜びを胸に、全校児童418名、教職員47名、そして、保護者の皆様、地域の皆様との新しい年が始まりました。保護者の皆様が、子供たちを何よりも慈しみ育むと同様に、子供一人一人を温かく見守り、教育することが学校の責務です。保護者の皆様にとりましても、縁あって出会った担任教師です。どうぞ、担任教師とお互い温かな心のつながりをもち、よりよい子供の成長のために共に力を発揮し合っていただきますようお願いいたします。

本校では、人権教育を基盤として、「ウェルビーイング(身体的・精神的・社会的に良好で満たされている状態)」の実現に向けて、児童の自律的な学習・生活態度の育成を目指し、学校・学年・学級経営を充実させ、児童自らがよりよく「生きる力」を伸ばす教育活動を展開してまいります。学校は、知情意体を通して子供の資質を磨き、鍛える場です。「確かな学力」「豊かな心」「健やかな身体」を鍛えていける学校でありたいと考えております。基礎・基本の徹底、確かな学力を培うための土台は、学習意欲と学習習慣にあると言っても過言ではありません。しっかり話を聴く、最後まで聴く、そして規律正しく整然とした状態で授業に取り組む姿勢を大切にしていきます。さらに、全教職員が心ひとつに率先垂範で日常の指導にあたります。「挨拶」を交わすことで温かい心と互いを思い合う心を育て、「奉仕活動」で強い心や責任感を育てていきます。教育は、教師と保護者が共に育むこと(共育)及び力を合わせて育むこと(協育)により、子供を取り巻く社会全体が響き合い育むこと(響育)ができます。「個人の力」に「チームワーク」を掛け算できるようにTEAM(語源は家族)を念頭に考え、Together(一緒に)、Everyone(みんなで)、Achievement(達成する)、More(より多くのこと)ができるように、教職員が一丸となって、全力で子供の協育にあたってまいります。

本校が「コミュニティ・スクール」となって4年目となります。学校と家庭、地域全体で子供への思いが調和するように、さらに頑張ってまいります。保護者の皆様、地域の皆様の力強いご協力と、ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。