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4年生下水道教室

 4年生は先日の水道教室に加え、昨日(12月8日)は下水道教室に参加しました。県の下水道公社の方々がいらっしゃって、画像と実験による授業でわかりやすく教えてくださいました。

 この辺り(東葛地区)の下水は市川市の江戸川第2終末処理場で処理されているということです。約199万トンもの下水が1日で処理されているということでした。

 下水処理の概要を教えていただいた後、その工程に沿って、実際に汚水をきれいにする実験を行いました。上の写真は汚水を作っている画像です。(ココアを水に混ぜて「汚水」に見立てています。)

 第1沈殿室で大きなごみを沈殿させます。その様子をろ紙を使った実験で体感させていただきました。

 そのろ過した水を本来は第2沈殿室でさらに沈殿させるのですが、今回は水で薄めて対応しました。(9倍に希釈しました)

 そこに微生物を入れ、しばらく待つと‥写真のように汚れが微生物によって固定化され、さらに沈殿しました。

 そのうわずみ液をとり、並べました。一番左は水道水です。色の変化が見て取れます。

 色だけでは汚れは判定できないということを教わり、水中のCOD濃度という指標があることを学びました。このパックテストによって水中の化学的酸素要求量を視覚化します。

 色の変化がわかりますか?

 最後に下水道公社からのお願いが4つありました。

  1 調理くずを流さないでください。

  2 水に溶けない物を流さないでください。

  3 油はなるべく流さないようにしてください。

  4 洗剤は使いすぎないようにしてください。

 この4つです。昔は自浄作用(川の中の微生物などの働き)によって川の水はきれいに保たれていたのが、油や洗剤によって微生物が減少して自浄作用が衰えたとのお話もありました。

 終末処理場でも最終的に川に流す時にCOD濃度を「0」にせず、わざと「8」くらいにするそうです。これは、「0」にして流すと川の微生物が少なくなってしまうからだそうです。

 子どもたちには今日の授業の記念にボールペンが配られます。ボールペンを使うたびに今日の4つのお願いを思い出してくださいと話されていました。子どもたちもきっと忘れないと思います。

 千葉県下水道公社の皆様、ありがとうございました。