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R6 体力向上ブログ
NO.8 年始にはスポーツ観戦をしよう!!
NO.7の最後に『実業団駅伝』と『箱根駅伝』、『春の高校バレー』と年始に行われるスポーツを取り上げたので、「取り上げるだけではもったいない!」と思いましたので、どんな大会なのか、見所は何なのか、私個人の見解を説明したいなと思います。
1 実業団駅伝 https://www.tbs.co.jp/newyearekiden/
別名『ニューイヤー駅伝』と言います。正式名称は、全日本実業団対抗駅伝競走大会です。
日本実業団陸上競技連合が主催し、毎日新聞社・TBSテレビ・群馬県が共催する「実業団・駅伝日本一決定戦」という位置づけの駅伝大会です。1957年に第1回大会が行われ、1988年の第32回大会より1月1日の開催が定着し、ニューイヤー駅伝の通称が用いられるようになりました。(Wikipediaから引用)
2 箱根駅伝 https://www.hakone-ekiden.jp/
私は年始になると、家族で出身大学の順位を競う戦いが始まるほど熱戦をしています。
正式名称は『東京箱根間往復大学駅伝競走』です。1920年に開始され、現在では毎年1月2日と1月3日の2日間で開催される関東地方の大学駅伝競技会です。出場校は20校で、これとは別に出場校以外の競技者による関東学生連合チームが参加します。
コースは国道1号線、東京都千代田区大手町・読売新聞東京本社ビル前から、鶴見、戸塚、平塚、小田原の各中継所を経て神奈川県足柄下郡箱根町・芦ノ湖までの往復で、往路107.5km、復路109.6km、計217.1km。1月2日に東京から箱根への往路を、1月3日に箱根から東京への復路を走ります。
シード校は昨年度の10位までの大学、11位から20位は予選会スタートという方式で行われています。最初の感動的なシーンが起きるのは予選会です。各大学が箱根路を目指しスタートをします。今年の予選会は残暑の影響で、例年以上の脱水症状者や体調不良者が続出し、順位タイムが予想できないほどの予選会でした。さらには、10位と11位の差が1秒という刺激的な場面がありました。『1秒の差』で本戦に出れないという悔しさ、辛い練習をしてきた大学生にとっては、とても辛いと思います。
今年の注目は、出雲駅伝と全日本大学駅伝を制した、『國學院大學』です。また、先日行われた、記者会見で発表した「会いたいね大作戦」を発表した『青山学院大学』、箱根駅伝過去8度の優勝の『駒澤大学』が注目されています。注目校応援もいいですが、ぜひ地元千葉県にある大学『順天堂大学』と『中央学院大学』の応援をし、年始を楽しんでください。
3 春の高校バレー https://www.haruko-volley.com/
正式名称『全日本バレーボール高等学校選手権大会』です。
年始になると特に私は懐かしいなと感じます。なぜかというと、高校2年生の時に出場したからです。
一番左の4番は高校2年生の私です。
そのときはまだ、3月に行われていたため、3年生は受験のため参加できませんでした。高校3年間で2回しか出場機会がない大会でったということです。2011年に開催時期を1月に変更し、3年生も参加できる大会となりました。
オリンピックでの全日本男女の活躍とアニメ『ハイキュー!』のブームにより、バレーボール人気が高まりつつあるので、ぜひ熱戦を繰り広げる高校生たちの応援をお願いします。また、地元千葉県の高校、アベック出場の『習志野高校』の応援もお願いします。
NO.7 2024年もあとわずか・・・
11月が終わると、今年も残りあと1か月です。2024年も残りわずかとなりました。久々にブログ更新をしようと張り切っていたのですが、なかなか内容がうかばず・・・。「何にしようかな?」と考えたところ、2024年のスポーツを振り返ってみようと思いつきました。ぜひ、今まで知らなかったスポーツを知ることができればと思います。
パリ2024オリンピック
7月26日~8月11日でフランスのパリで行われた1世紀ぶりのオリンピック。
史上初めてスタジアム以外の会場で行われたセーヌ川での革新的な開会式から始まり、新たな名シーンと感動のドラマが生まれ、観客を魅了し、多くの感動を届けてくれました。
東京とパリで連覇達成
東京2020でオリンピック史上初の兄弟同日金メダルという快挙を達成し、多くのファンを魅了した柔道の阿部詩選手と一二三選手の2連覇が大きく注目されました。妹の詩が2回戦で世界ランキング1位に敗れ、2人の夢が道半ばで途絶えかける中、「兄である僕が金メダルを取らないで、誰がとる!」と奮起した一二三が、妹の雪辱を晴らすべく決勝の舞台で金メダルを勝ち取りました。
初出場の若手選手の躍進
今大会最年少金メダリストとなった、スケートボード女子ストリートの14歳、吉沢恋選手。中学1年生の12歳の時に初めて親元を離れて海外のオリンピック予選大会に出場してから、この挑戦を通じて数々の経験を乗り越え、激しい日本代表争いを勝ち抜いて初のオリンピックの舞台に立ちました。
不安を楽しみに変えて自分らしいスタイルを発揮できたことが金メダルに繋がったと語る吉沢選手は、自身のSNSで「次のロサンゼルスオリンピックや色々な大会に向けて、楽しんで笑顔で頑張って行く」と綴り、さらなる挑戦に意欲を見せています。4年後が楽しみです。
日本のお家芸・体操、新たなスター誕生!!
パリ2024の体操競技では、新たなスターが誕生しました。初出場、20歳の岡慎之助選手です。お家芸と呼ばれる体操競技で2大会ぶりに団体戦の金メダルを獲得後、エースの橋本大輝選手と強豪中華人民共和国の選手を抑えて、個人総合でも金メダル。さらには種目別の平行棒で銅メダルを獲得後、最後の鉄棒で金メダルを掴み取り、出場した全ての種目でメダルを獲得しました。なんと一大会の間に体操で3つの金メダルを獲得したのは日本の選手として52年ぶりの快挙だそうです。
「涙」は明日のための原動力「もっと強くなって戻ってくる」
卓球の張本智和選手が、男子団体3位決定戦で敗れた後、「残念な結果の選手もいれば、一方で喜びにあふれた選手もいる」と話したように、勝つ選手がいれば必ず負ける選手がいます。それがスポーツの世界です。
しかし、今日負けて涙を流した選手は、明日の勝利を信じ涙をぬぐい前を向くしかありません。「辛くても顔を上げて前に進む。そして、彼らが勝った時、喜びは倍増し、彼らを応援してきた人々は歓喜し感動の涙を流す。」今日の悔し涙は、明日の喜びの涙に変わります。
男子バレーボール準々決勝
予選ラウンドを通過し、メダル獲得を目指してイタリア代表チームとの準々決勝に臨んだバレーボール男子日本代表。2セットを先取したもののフルセットまで戦った末、惜敗してしまいました。
この試合で3本のサービスエースを含む22得点を左腕で叩き出した西田有志選手は試合後、「目標がかなえられなかったのが本当に悔しい。次のステップに進むためにも、自分たちのバレーをしながら多くの方に応援していただく環境に感謝したい」と言っていました。
国境を越えた称え合い
女子シングルス3位決定戦で、日本のエース早田ひな選手が大韓民国のエース、シン・ユビン選手と対戦しました。準々決勝で左腕を痛めた早田選手は、日常生活もままならない状態の中、チームからのサポートを受けて満身創痍で銅メダルをかけた戦いに挑み、ゲームカウント4-2で勝利を収めました。試合後、抱えていたさまざまな思いから解放された早田選手が泣き崩れると、そんな早田選手にメダルを逃した対戦相手の選手が近寄り、ハグをして笑顔で祝福をした姿が観客の心をとらえました。SNSでは、スポーツマンシップに溢れる対戦相手の選手の振る舞いを称賛する声が飛び交い、2人の心温まる関係性にファンたちから多くのコメントが寄せられました。
次の開催地は・・・?
さてみなさん、次の夏季オリンピックは2028年に開催されます。次の開催地、知っていますか?
2028年の夏季オリンピック開催地は・・・
ロサンゼルス(アメリカ)
さらに!2032年の夏季オリンピック開催地は・・・
ブリズベン(オーストラリア)
2028年と2032年、また日本代表選手たちは、私たちにスポーツを通して、感動や勇気を与えてくれると思います。そして、オリンピックを調べていたら、すばらしい言葉を見つけたので紹介します。
卓越 (Excellence)
スポーツに限らず人生においてベストを尽くすこと。大切なのは勝利することではなく、目標に向かって全力で取り組むことであり、体と頭と心の健全な調和をはぐくむことである。
友情(Friendship)
スポーツでの喜びやチームスピリット、対戦相手との交流は人と人とを結び付け、互いの理解を深める。そのことは平和でよりよい世界の構築に寄与する。
敬意 / 尊重(Respect)
互いに敬意を払い、ルールを尊重することはフェアプレー精神をはぐくむ。これはオリンピック・ムーブメントに参加するすべての人にとっての原則である。
オリンピックの3つの価値(オリンピック・バリュー)があり、スポーツ場面でも日常生活でも活かすことができる3つの価値だなと感じました。
長々と、オリンピックを語り続けてしまいました・・・。お付き合いいただきありがとうございました。振り返ってみると、「スポーツっていいな。」と感じます。2025年は『実業団駅伝』と『箱根駅伝』、『春の高校バレー』からスタートです。ぜひ、初代山の神がいた大学と、美爆音で有名な高校の応援をお願いします!!!
NO.6 マラソン大会に向けて、ランニングフォーム改善
向寒マラソンが11月から始まります。今回は、マラソン大会に向けて、ランニングフォームのポイントについてご紹介します。「走り方なんて・・・」と軽視されやすいですが、ランニングフォームはとても重要なのです。あまり気にしたことがない方も、ぜひ自分のフォームを見直してみてください。フォームを意識することで、マラソン大会で1位を狙えたり、昨年の記録より良い記録が出たりするかもしれません!!
①背筋を伸ばす
猫背になっていませんか?
猫背の状態で走ると、上半身が安定せず、体がブレたり、腰や膝への負担が大きくなります。「背筋をまっすぐ伸ばす」を意識して走ってみましょう。
②肩の力を抜く
走り終わった後に上半身が筋肉痛になったり、不自然に疲れたりという人はいませんか。
そういう人は、無意識に肩に力が入った状態で走っているかもしれません。早く走ろうとすると無駄に力が入ってしまうので、「リラックスして楽なフォーム」で走ってみましょう。
③あごを引く
疲れてくるとあごが上がってきてしまいます。「あごは常に引いて、目線はまっすぐ」を意識して走りましょう。疲れてたときこそ、あごを引くことが大事です。
④肘を曲げ、しっかり引く
肘の角度を90度くらいに曲げて、肘を後ろに引くのを意識して下さい。「腕を振る」というよりも「肘を後ろに引く」ということを考えると足が前に出ます。
⑤呼吸の仕方
ポイントは「一定のリズムで行う」ということです。そして、4歩で一呼吸(吸う・吐くの一セット)が最も一般的です。あまり意識したことがないと思いますが、自分の足音に合わせて呼吸をすることを意識してみてください。
NO.5 新体力テストのコツを伝授!!
10月に白浜小では新体力テストを実施します。今回は新体力テストで少しでも記録を伸ばすためのコツを紹介します。
①握力
声を出しながら測定する!
「力を入れるときに声を出すと良い」と、聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。実はこれ、実際に行われた研究でも証明されていることだそうです。そのため、声を出しながら握力計を握ることで普段以上の力を入れれることができ、握力の記録を伸ばすことにつながります。
握るときには瞬間的に力を出す!
握力計を握るときは、一気にギュっと握りましょう。意識を握る手に集中し、握力計を握りつぶす勢いで一気に力を入れるのがコツです。
息を吐きながら握る!
「声を出しながら握る」と同じ考え方ですので、当然、息を吐いて握っても記録を伸ばすことにつながります。学校のスポーツテストやイベントなどで大きな声を出すのは恥ずかしい…、そんな人にはオススメの方法です。
②長座体前屈
息を吐きながら測定する!
息を吐くときは、筋肉の緊張が解けて緩みやすくなりますので、体も柔らかくなり、記録を伸ばすことができます。1番に伸ばすときに空気を吐き切るイメージでやってみるといいです。
股関節から体を曲げる意識をする!
ただ足を伸ばすだけではなく、“股関節”から体を曲げるイメージで伸ばした方が記録が良くなります。お腹の位置が太ももに近づいていれば、股関節から曲げられている証拠です。記録が伸びなくて悩んでいる人は、股関節の伸びを意識してみてください。
初期の姿勢は、しっかりと背筋を伸ばす!
最初の姿勢ですでに背中が曲がってしまうと、その分の腕が伸びてしまい、結果的に記録を伸ばすことが難しくなります。特に普段から猫背の人は、しっかりと胸を張って肩甲骨を寄せる意識を持って測定してみましょう。
③上体起こし
顎を引く!
顎を引くことで上体を起こす際の力が入りやすく、好成績につながります。
逆に、顎が上がってしまうと体が開いた状態になり、起き上がるときに必要以上にエネルギーを消耗してしまうので気をつけましょう。
腰を丸める!
腰を丸めることで、リズミカルに上体を起こすことができます。腰を伸ばしたままだったり、逆に反ったままの状態で測定してしまうと腰に余計な負担がかかってしまい、怪我にもつながりますので、測定中は腰を丸めましょう。
重力と反動を利用する!
上体を起こした状態から仰向けの姿勢に戻るときには、力を抜きましょう。そうすることで無駄な力が入らずに、重力に身を委ねて体勢を落とすことができます。
一方で、上体を起こすときには“反動”を利用しましょう。地面に背中が付いたタイミングで力を入れて、その反動を活かして上体を起こします。反動を利用することで、無駄に力むことなく楽に起き上がれます。
④反復横跳び
足だけを動かすイメージを持つ!
測定時には、足だけを動かすイメージを持ちましょう。上半身は極力動かさず真ん中に置き、足だけを左右に動かすイメージを持つことで、体の軸がズレずに体重移動をスムーズに行うことができます。
ステップの幅を一定にする!
反復横跳びの3本のラインは100cm間隔と決められています。この距離感を参考に実際にラインを引き、一定間隔でのステップ幅を確認しておくといいです。
上に跳ばない!
反復横跳びはステップするものであり、ジャンプをする必要はありません。上にジャンプするとスピードが落ちてしまうので、ステップをして横に移動するイメージを常に持っておきましょう。
⑤立ち幅跳び
手を思い切り振る!
手は思い切り振りましょう。手を振る際には、振り子のような動きをイメージしてみてください。振ったときに手が真下にむいた瞬間が、ジャンプする絶好のタイミング。そのまま手が真下を通過したあとは、進行方向に手を振り上げましょう。
膝を十分に曲げる!
膝を曲げることで、膝がバネの役割を果たし、上手く力を使うことができます。ただし、膝を90°以上曲げてしまうと上手く力を使うことができませんので、膝の角度には注意しましょう。
跳ぶ方向は、斜め45〜50度を意識する!
跳ぶ方向は、斜め45〜50°を意識してみましょう。立ち幅跳びは、いくら高く跳んだところで、その方向が真上では記録が伸びません。もし、高く跳べるのに、思うように記録が伸びない人は、跳ぶ角度は斜め45〜50°を意識してみてください。
⑥ソフトボール投げ
腕を大きく振る!
腕を大きく振るとボールに勢いがつくので、より飛距離が伸びやすくなります。測定前には腕の振りを意識して、実際に体を動かしてみるのも良いです。
手首のスナップを意識する!
ボールを投げるときに、手首を効かせられるかどうかで記録は大きく変わります。手首のスナップを合わせることで、より遠くにボールを投げることができます。
斜め45度に投げる!
ボールを投げる際には、真上に向かって投げるのではなく、斜めの角度に投げることを意識してみましょう。高過ぎず、低過ぎない角度である斜め45の方向に投げることで、より遠くに投げることができます。ただし、当日の風向きによってベストな角度は変わりますので、事前に軽く投げてみて、ちょうど良い角度を見つけてみるのがオススメです。
⑦20mシャトルラン
合図(電子音)が鳴り終わるギリギリ前を目処にターンする!
シャトルランがはじまってからしばらくの間は、誰でも間に合うようなペースで合図が鳴ります。無理して最初から全力疾走するよりも、まずは合図に合わせて走りましょう。目安としては、ドレミファソラシドの“シ”が鳴ったくらいでゴールラインに触れ、“ド”の音で身体を切り返してリスタートするのがオススメです。
ターンする向きは交互に!
ターン時に向く方向を行きと戻りで交互にすることで、体力の消耗を抑えることができます。行きは右回りでターンしたら、帰ってくるときには左回りでターンするのを意識してみましょう。
呼吸のリズムを一定に!
シャトルランでは、呼吸をコントロールすることが記録を伸ばすのに大きく関係します。呼吸法には色々なやり方がありますが、特に持久走では、「2回吸って、2回吐く」「2回吸って、1回吐く」呼吸法が良いといわれています。ただ、無理をして慣れない呼吸法をして苦しくなってしまってはもったいないので、まずは自分に合った呼吸法を練習で見つけてみましょう。
⑧50m走
スタート時の姿勢は低く、利き足は後ろに!
50m走は、スタート時にクラウチングスタートの姿勢をとります。そのとき、姿勢はなるべく低く、利き足は後ろにおきましょう。クラウチングスタートはスタート時に地面を蹴る力が非常に重要ですので、利き足を後ろにすることで思いっきり地面を蹴って勢いをつけましょう。
腕をしっかりと振る!
走っているときは腕を大きく速く振るのがコツ。腕を振ることで、自然とそれに足も合わせて動くようになっていますので、しっかりと振るの重要です。
顎を引いて、目線は前に!
顎を引くと体の重心が前に移るので、自然と足が前に出てきます。それに合わせて目線を前に向けることで、最後まで勢いを落とさずに走り抜けることができます。
今回は、新体力テストの各種目のコツを紹介しました。運動が得意な人はもちろんのこと、運動が苦手な人でもちょっとしたコツを覚えておくことで、新体力テスト測定当日の記録を少しでも伸ばすことにつながります。ぜひ今回紹介したコツを測定当日だけでも覚えておいて、実践してみてください。
新体力テストのコツを覚えて、高得点を目指そう!
NO.4 勝負所で強くなるために!メンタル強化!!
【子どものメンタル強化をしたい! スポーツとメンタルの関係について】
「テストや試合など、本番になると緊張して思うような結果が出せていない」、「自信がなく、すぐに落ち込んでしまう」というお悩みを抱えているお子さんもいらっしゃるのではないでしょうか。子どものそのような悩みは、メンタルを鍛えることで解消できる場合があります。スポーツを通して子どものメンタルを鍛える方法や、メンタルを強くするうえで気をつけたい親の声掛けについてです。メンタルを強化してあげたいと思っている親御さんは、ぜひ参考にしてください。
■生まれつきメンタルが強い子どもはいない
「うちの子はメンタルが弱くて……」という言葉をよく聞きますが、生まれた時からメンタルが強い子どもというの はあまりいません。私たち大人も、今までの人生での経験や緊張があったからこそ、メンタルが鍛えられてきたのです。また、最も身近な大人にそう言われることこそが、「自分は弱い」と子ども自身も思い込んでしまう原因にもなります。
まずは大人が子どもののびしろをよりたくさん見つけてあげることが、その子の心を強くすることにもつながっていきます。
■子どもが大切な試合やテストを前にした時、保護者はどう接するべき?
大切な試合や試験を前にしたら、親心から、子どもががんばれるような一言をかけてあげたいと思うかもしれません。ですが、子どもは既に学校のクラスやスポーツ少年団など、お家の方が所属していないチームや社会に属しており、その中でコーチや仲間に支えられています。そのことを尊重し、お家の方はただ見守ってさえあげれば、特に言葉は必要ありません。反対に、何も言わずとも、そうした社会の中での子どもの成長を最も間近で見ていられるのがお家の方ならではの楽しみでもあります。
■心を強くするトレーニング方法の例
では、実際にどのようなトレーニングをすれば、自分をコントロールし、メンタルを鍛えることができるのでしょうか。子どもにもできる方法をご紹介します。
①少しがんばれば達成できそうな身近なことに目標を設定する。
設定している目標が高すぎると、どうしても不安な気持ちになりますし、心も消耗してしまいます。それを防ぐた めには、少しがんばれば達成できることを目標に据えることが有効です。身近な目標の達成を繰り返し、時間をかけて本当に到達したい目標にたどり着くというのが、心の健康という面から見てもよいでしょう。
②どのくらいの緊張なら自分は大丈夫なのかを知る。
緊張するのは、実は悪いことではありません。大切なのは、どのくらいの緊張感なら自分の最大のパフォーマンスを発揮できるのかを知っておくということ。「緊張しすぎているな」と感じたら、深呼吸をして心を落ち着かせたり、次にご紹介する内容を実践したりしてみましょう。
③頭の中が整理できるような確認事項を作っておく。
本番前に一番よくないのは、頭の中が整理されていない状態です。そうならないためには、あらかじめ3つほど「これをしよう」ということを決めて、確認できるようにしておくのがおすすめです。たとえば、「靴のひもはちゃんと結べているか確認する」「水を飲む」など、簡単なことで大丈夫です。基本的なことを確認するしぐさを取り入れることで、心の準備が整い、落ち着くことができます。これを練習のたびに、もしくは緊張を感じた時に繰り返し行います。
これらの方法は、ぜひお家の方が最初に実際にやってみて、自分をコントロールできる効果があるとわかったことを子どもにもすすめてあげてください。例えば、「イライラしている時に心を落ち着かせる」「仕事で大事な会議の前に緊張をほぐす」など、日常的な場面で実践してみましょう。「お母さんやお父さんは、こうやっているから、あなたもやってみるといいよ」と言ってあげることができれば、子どももやってみようという気持ちになりやすいと思います。