日誌

「矢中運動会エピソード11」

今回の『エピソード11』は男子全員による「組体操」を紹介します。

 今年度、「組体操」としてプログラムに組み入れ、新たに“大蛇の寝返り”を締めの種目に設定して練習してきました。少ない練習時間の中、それぞれの技の完成度を高めるとともに隊形の工夫などにも取り組んできました。エンディングに向かう「つり橋」も学年ごとに作り、1年生は“波”を造形しました。そして、正面では体操競技部員による「タンブリング技」も披露していました。

全体での練習では、全ての“ピラミッド”が成功することはありませんでしたが、当日は全て成功。生徒たちの気合い、やる気、そして本番の強さに圧倒されました。

そして、当日の大きなハプニングは急なにわか雨です。最後の種目の“大蛇の寝返り”を始めた頃から、雨足が強くなり始め、全生徒が寝終わる頃には大粒の雨が横たわる大蛇に叩きつけるように落ちてきました。その後一斉に起き上がり、大蛇から“大ムカデ”に変身して、雨を物ともせず大きな掛け声をかけながら退場し組体操が無事終了しました。雨の中の「組体操」は、生徒たちにとって忘れられない思い出になるものと思います。

 この、組体操の練習を通して、生徒たちは様々な成長を見せてくれました。体力や技能の向上だけではなく、気力の充実や互いに支え合う大切さ、一生懸命の素晴らしさを実感しながら、運動会を終えることができたのではないかと思います。この経験を、今後の生活にぜひ生かして行ってほしいです。