「ふるさと学習」(1年生)
10月30日(月)、登れるかも……というかすかな希望を胸に、虹の彼方の高原山に向け、バスで中学校を出発し、八方ヶ原の「山の駅」で矢板岳友会の4名の方と合流しました。山の駅は時折雪のような雨が吹きつけ、見上げる八海山方面は白い雲の中でした。岳友会の方々や引率の先生方で協議した結果、登山は断念し、八方湖方面のハイキングに変更することにしました。担任の先生を先頭に牧草地が広がる八方牧場を抜け、展望台では遥か彼方の矢板の町を見下ろしました。八方湖では湖面に映える残り少なくなった紅葉を眺め、幾重にも重なった落ち葉を踏みしめながら山の駅に戻り、昼食となりました。
次に向かったのが「寺山観音寺」。1300年の歴史をもつ古刹です。年を重ねた「物」は、それを引き継いできた人々の心が引き継がれ、単なる物ではなく「命」になる、というご住職のお話をお聞きし、本堂や大銀杏など指定文化財や天然記念物を見学して下山しました。
八海山への登山ができなかったことは残念でしたが、知らなかった矢板をそれぞれの生徒が発見できたのではないかと思います。また、岳友会の方がおっしゃっていたように「引き返す勇気も大切」ということを実感できたことも大きな収穫でした。