過去ブログ(平成27年度)

12月21日(月)その3カウンセラーの眼「教師の心が折れるとき」

<カウンセラーの眼「教師の心が折れるとき」> 「教師の心が折れるとき」(大月書店)という題名の図書が目にとまり、読み始めました。
〇著者は、臨床心理士の井上 麻紀先生です。現在、公立学校共済組合近畿中央病院メンタルヘルスケアセンター副所長をされています。 心を病んだ教員、約400名の相談に応え、現場復帰支援をしているようすなどの体験談や感想をまとめた本です。
〇教員で、精神疾患による原因で、休職する教員は全国で、年間約5,000人(文部科学省調査)います。ただし、この数字は氷山の一角で、休職まではいかない状態で出勤している教員数は、全国に1万人とも2万人とも言われています。
〇その大きな原因は、「疲労感」があげられます。 一般企業の調査と比較しても「疲労感を感じる度合い」が、教員は3~4倍あるという結果が出ています。 大部分の教員は「高い教師的使命感」を持って、「24時間教師(担任)」をしていることが、「疲労感」が増幅していきます。
〇「疲労感」を増すもう一つの大きな原因は、「できないと言えないタイプ」が教員集団に多いということです。    
参考文献「教師の心が折れるとき」井上麻紀  大月書店  2015年
***他にも理由や要因はありますし、ストレス耐性についての個人差もありますが、矢板中の教員及び職員たちは、色々な問題や課題をかかえながらも「心折れる」ことなく、仕事をしてくれていることに感謝したいです。