その2カウンセラーの眼「自己決定力」
<カウンセラーの眼「自己決定力」> これからの人生の中で、小さな大きな壁や岐路にぶつかることがあります。 こういうとき、自分で考え、良かれと思って「自己決定」しなければなりません。
日常的なことでも、日々、「自己決定」をしています。勉強と遊び、どちらを先にするか? とか、テレビ番組で野球にするか歌番組にするか? 今日はどの服を選ぶか? など、「自己決定」して生活しています。
矢中生を含めた、現代っ子を見ていると、この「自己決定」ができなかったり、苦手だったり、他人まかせの子が多くいるように感じます。
「自己決定」ができない(苦手)な子には、次のような体験や経験を続けてほしいと思います。
1日常生活の中で、小さなことから決めさせていく経験をつませる。
2おやつや欲しいおもちゃなど、子どもが選ぶのが楽しいことから決めさせる。
3決められない時は、周囲が根気強く待つことが大切です。
4子どもが決めたことに対して、口出しや文句を言わない。
5子どもが選んだ結果を、認めほめる経験を繰り返す。
「自己決定力」がついてくると、自信がつき主体性もついていきます。「自己効力感」や「自己有能感」も高まることで、生涯にわたりプラスの人生が待っています。
***新1年生へ・・・中学校は、小学校と違い自分で「自己決定」する場面が多く出てきます。 選べる自由と楽しみがある反面、選んだからには責任もあることも分かっていくと思います。なお、どうしても「選べないとき」は、大人にアドバイスをもらってください。