その2カウンセラーの眼「LINE時代のいじめ!?」
<カウンセラーの眼「LINE時代のいじめ!?」> アニメ、「ドラえもん」のキャラクターを思い浮かべてください・・・。 「いじめっ子は誰?」と聞かれて思い浮かべるのは、「きかんぼうのジャイアン」だと思います。
逆に、「いじめられっ子は誰かな?」と聞かれると、「力も弱く勉強もできないのび太」と答えると思います。
「スネ夫」はジャイアンの横で、「虎の威を刈るキツネ的」に演じているので、いじめられません。
「できすぎ君」は頭がよく、学級委員長タイプですから、いじめられないタイプです。
現在、「SNS」、「LINE」の時代では、いじめられるのは「ジャイアン」タイプで、逆にいじめるタイプは「しずかちゃん」という、意外なことが起こることが起こっています。
おりこうさんで、友達の調整役を演じる「しずかちゃん」が、裏に回って順番にターゲットを変えながら、クラスの中に君臨するのです。人望の厚いしずかちゃんは、担任から信頼され「よい子」像が出来上がっているので、なかなか発見できないことで、いじめがエスカレートしていきます。
***少子化や核家族化、高齢化社会、誰もがスマホを購入できる時代になり、「SNS」の「LINE」でコミュニケーションをする時代になったことで、「いじめ」の概念が変化するかもしれません。昔のような暴力的な「いじめ」から「文字や情報」を使った陰湿な「いじめ」へと変化していくかもしれません。
***参考文献 「日本教育新聞」(平成27年2月16日) 8面 竹内和雄先生(兵庫県立大学環境人間学部准教授)の記事から