その3 カウンセラーの眼「愛着障害の子が増加傾向に」
<カウンセラーの眼「愛着障害の子が増加傾向に」> これまで「愛着」の有効性と問題点を紹介してきましたが、今日は「愛着障害」がどうして起こるのかを書きます。
「愛着障害」の要因は、子ども側(2~3割)と親・養育側の要因(7~8割)の相互作用で発症することが分かってきました。
〇子ども側の要因としては、受容体遺伝子の変異などが考えられます。
〇親・療育側の要因としては、母親との関係(出生前の喫煙、飲酒、薬物依存や出生後の病気など)や父親との関係、乳幼児期の養育、虐待などが要因。
これらが、絡み合い、相互作用で「愛着障害」が引き起こるようです。
なお、子どもに出現する「愛着障害」は、「発達障害」と類似する行動を起こすために専門家でも見分けが難しいようです。
***参考資料 山岡祥子(臨床心理士)「講演資料」H27,1,9より