日誌

4年生 社会科見学~多摩川河口

昨日、4年生が社会科見学に行ってきました。

目的地は、多摩川の下流の河口、川崎大師川原(干潟)と稲城にある水再生センター(下水処理場)です。

遠方で一般道で川崎まで向かうため、集合が7:15と早い時刻でした。

渋滞も覚悟しつつ、トイレ付きのバスで出発です。

早い時刻のご家庭でのお弁当等のご準備のご協力に感謝申し上げます。

 

さて、登校時は小雨。ちょっと残念でしたが、雨雲レーダーでは川崎周辺は雨が降っていません。

活動場所は大師橋(産業道路)下なので雨は防げますが、望みをもって出発です。

現地まで、多摩川沿いを走りながら、場所や鉄道、道路などのガイドをしてバスが進みました。

 

現地は曇り!雨は降っておらず、予定通り干潟に降りて多摩川下流の観察、生き物調査の始まりです。

ちなみに昨日は大潮。昼頃が一番潮が引く日です。

  

  

まあいるわいるわ、昨日はカニをたくさん見て、捕まえることができました。

人生で一番カニを見た日かも(笑)。

大きな石をどかすと、その下に隠れていたカニが一斉に動き出します。

捕ろうと思って石をどかしているのですが、そのカニの多さに思わずたじろぐほど(笑)。

魚はいないか、大師川原干潟館の方から網を借りてチャレンジしている子もいます。

1時間くらい、存分に生き物探しに没頭しました。

捕らえた生き物は舟形の中に入れ、干潟館の方の説明がありました。

  

カニは、アシハラガニ、ベンケイガニ、オサガニなどがいました。

それぞれの特徴を教えてもらいました。

 

干潟から干潟館に戻って、手を洗い、着替えが必要な子は着替えてから、お昼御飯です。

全員が食べ始めていたころ、ちょうど携帯の雨雲レーダーを確認すると、あと15分くらいで雨雲がやってきそうです。

降るかどうかは微妙ですが、一応撤収心づもりはしておいたほうがよさげです。

お弁当をほぼ食べ終え、おやつの時間に入っていたころ、ポツポツと降り始めてしまいました。

出発の時間に近かったこともあり、そのままバスに乗り込むことに。

バスが動き出すと、ちょうどかなりの降雨になりましたで、ギリギリセーフでした。よかった。

 

午後の日程は、稲城の水再生センターです。

首都高を使い、渋滞もなく予定より30分早く到着。

クラスで分かれて見学です。

1組は、はじめ室内にて下水処理の解説です。

ちなみにこの水再生センターは、多摩市全域の下水道水を処理しています。

皆さんのお家から出た下水も、ここで処理されて、多摩川に放流されています。

説明の後は、実際の施設を見学です。

 

ここは第一沈殿池。流れてきた下水のごみや砂を取り除く部分。

 

ここは、反応槽という、微生物を使用して汚れを分解するメインの処理部分です。

 

 

反応槽で澄んだ水に変わった処理水の、最終的なごみ除去の第二沈殿池。

 

下水道管などの模型を見て、実際の放流部も見せてもらいました。

  

ちなみに最終的には塩素処理して多摩川に放流しますが、その水では金魚なども普通に生きることができるくらいきれいになります。

こうして、かつて泡にまみれた多摩川であった水が、生き返っているのですね。

沈殿池や反応槽で取り除いた汚泥は、焼却処分され、灰になります。

1/400の容積になるとともに、下水道管を作る材料としても使用しているとのことでした。

 

盛りだくさんの社会科見学でした。

バス酔いの子供も出ず、元気に帰ってきました。

(運転手さんの運転がとても上手で、前後の揺れをほとんど感じなかったのも酔う人がいなかった理由かもしれません。ありがとうございました。)