最近の学校の様子から

2年生図画工作「それいけ!ねんどさん」

11月29日に行われた、図画工作の授業です。

この授業は東京都教師道場の研究発表と本校の校内研究授業を兼ねて実践されました。

本校の研究テーマ「伝え合う力を育てる授業づくり ~国語科を通して~」の下線部の教科をそれぞれが担当する教科名にして、専科教員も研究実践をしています。

 

授業には導入からストーリー性があり、廊下から授業会場へ入場するところから始まります。

入室すると、いつもとは違う学習の場があります。

目の前に友達がいます。

 

目の前の粘土の山からつまみ取り、「ねんどさん」を作成します。

「ねんどさん」とは、手のひらにチョコンと載るほどの大きさで、人に似たお友達です。それほど手をかけずに数分で作れてしまいますが、この「ねんどさん」が授業の主役となります。

 

ねんどさんと、どんなことがしたいですか?

〇〇を作ってあげたい、△△に乗せてあげたい!!

 

 

教師の指示や留意事項の伝達はここまでです。

子どもたちは個々の制作に入りますが、自然と関わり合いが発生します。

 

「見て、見て」と見せ合いが。

 

作ったもの同士をドッキングさせたり、一緒に一つの大きなものを作ったり。

 

活動時間の終了時刻を明示しないことで、子どもたちは意図された完成を目指すことなく、ひたすら関わり合い続け、そこから得たインスピレーションで造形物が大きくなったり、形を変えていったり、誰かに似せたりと、遊び続ける姿があります。

活動の境目を曖昧にすることで、子どもたちの中に内在する、「遊び」を通して様々なものを獲得していく学力が湧き出してくるようでした。

 

また、特徴だったのは学習形態です。

これは、学習環境や場の設定とも言われていますが、海外に比べて日本の教育で一番遅れている点だと言われています。

 

子どもたちがアクティブに活動できる空間を提供することで、造形活動への意欲や、仲間との関わり合いによる高め合いが活発になると考えたのだと思います。

 

 

じぶんのうでのながさよりもとおくにさがしものがあるかもしれません。