最近の学校の様子から

なな山自然観察会 令和3年秋

11月20日、秋の里山観察会を実施しました。
季節ごとに百草団地の南にある「なな山緑地」へ行っています。
今年は新型コロナウイルス感染症拡大のため、
3月の早春の観察会のあとの春と夏の観察会は中止しました。
 
まだ、紅葉には少し早かったようです。落葉樹の西の山にはまだ緑の葉が残っていました。

なな山緑地の会の方が案内してくださいます。
今回の観察会には子ども12名、保護者6名、教員4名の合計22名が参加しました。
秋の観察会は紅葉・落葉と実がテーマです。
 
初めにどんぐりの説明です。なな山にはたくさんのどんぐりが落ちています。これはクヌギ。

お正月に飾るセンリョウ(千両)。マンリョウ(万両)の実はまだ緑色でした。

ナンテン(南天)にも赤い実がたくさん付いていました。

山に登って、今、問題になっているナラ枯れの実際を見て、話を聞きました。

秋に咲くキクの仲間のコウヤボウキ(高野箒)はもう綿毛になっていました。
30cm程度の高さの木です。高野山では細い幹で手箒(ほうき)を作ったそうです。

ムラサキシキブ(紫式部)の仲間のヤブムラサキ(藪紫)の実。
ヤブムラサキはムラサキシキブと違って葉に毛があるので葉を触るとごわごわします。

秋に花が咲くヤブレガサ(破れ傘)も、花が終わって実になっていました。
ヤブレガサもキクの仲間ですが、こちらは草。コウヤボウキの方が小さいくらいです。
春の新芽が傘のように閉じていて、葉が開くと切れ込みが見えて傘が破れているように見えます。

ゴンズイの実。赤と黒が目立ってとてもきれいです。
ゴンズイと言う名前は魚にもいます。植物と動物に同し名前が付いている珍しい種です。

西の山に多いクヌギとコナラの木を比べています。どちらも、どんぐりの木です。
コナラと比べてクヌギの方が樹皮が黒く堀が深くなっています。

春に釣鐘のような花を並んでつけるアマドコロは大きな黒い実をつけていました。

さて、次は森遊びです。まだ、落ち葉が少ないので集めてくださいました。
落ち葉のそりすべりです。落ち葉のプール目指してすべりました。
 
ハイジのブランコもスリルがあります。
 
最後は、なな山産のしのだけ(篠竹)「アズマネザサ(東根笹)」使ったモビールづくりです。
フィンランドの冬至のお祭りに飾るヒンメリをつくりました。
幾何学的な立体をつくります。今回は、中に松ぼっくりを閉じ込めました。
フィンランドではもともと麦わら(ストロー)でつくっていたようです。
 


できあがったらお昼ごはんです。暖かい小春日和の一日でした。
ゆったりと半日過ごしました。

最後に欲しい人にはカブトムシの幼虫を2匹ずついただきました。
お世話になりました。感謝申し上げます。
次回の冬の観察会は2月5日(土)に実施します。ご予定おきください。

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