最近の学校の様子から

1月26日 4年生・ふたば4年 総合的な学習の時間「目指そう 住みよい町」①

4年生は総合的な学習の時間で、障害のある方の日常や生活について秋から学習しています。

12月はアイマスク体験をして、視覚障碍者の方々の不便さについて考えました。

 

今日は鶴牧地域にお住いの松崎さんをゲストティーチャーにお迎えしています。

 

松崎さんは55歳のときに難病を患い、視力を徐々に失っていきました。

60歳で失明の状態になり、現在も「白い闇と黒い闇」の中で生活してるそうです。

 

最初に、視力を失った経緯を話していただき、その後は子どもたちの質問にも答えてくださいました。

 

印象に残ったエピソードは、本校の卒業生たちとの関わり合いでした。

松崎さんが視力を失った後で、屋外を歩いていると、自分の歩いてきた方角が分からなくなって帰宅が困難になりました。ちょうど、小学校の下校時刻と重なっていたようで、すれ違う子どもたちに助けを求めたそうです。

そうすると、たくさんの子どもたちが集まってきて、松崎さんの言う住所までご本人を送り届けてくれました。

松崎さんは十数年前の卒業生を「あなたたちの先輩」と呼び、「あなたたちの先輩がとても優しくしてくれた、私は後日、校長先生に電話をしてお礼を言いました、とても素晴らしい子どもたちです」と語ってくださいました。

その他にも、「ガイド」と呼ばれるヘルパー(画像で隣に座っている方)の存在を説明してくださり、外出時や普段の生活で助けてくれる様子と共に、深い感謝の言葉を述べていました。

 

多様な人々のつながりの中で、住みよいコミュニティが築かれていくのだと学ぶことができました。

 

 

 

最後に、松崎さんと子どもたちが直接触れ合う機会がありました。

松崎さんと近所で会ったことがある、と話す子に対して、「おばさんのことを見かけたら助けてね」と明るく語り掛けてくださいました。

 

松崎さんは現在、有名医療機関のモニターを務めていて、病気治療の研究に協力をしているそうです。

網膜の研究はとても難しいそうで、宇宙旅行のほうが早く実現できるのでは、とおっしゃっていました。

 

 

松崎さんのお名前と画像の掲載に関しては、予め許可をいただいています。