最近の学校の様子から

1年 あわせていくつ

1年生は1から10までの数をそれぞれの集合としてとらえ、
集合としての量を数字の記号にラベリングしたり、
10までの数量の分解と合成を学習してきました。
この単元では、数の分解と合成を活用して、加法の意味と立式を学習しています。
まずは状況設定で引き込みます。
 
ネコさんとウサギさんとイヌさんが玉入れをしています。
子どもからは「ちぇっこり玉入れ?」と状況に引き込まれています。
「ウサギさんは1回目に1個、2回目には3個入れました。」
という設定を動きを付けて確認します。
次は、入れた玉をブロックに半抽象化します。
黒板には、教科書・ノート・ブロックの置き場所を示した写真が貼ってあります。
 
耳から聞くよりも目で見る情報の方が優位である児童に配慮したり
聞き逃したときに黒板を見て気付くことができるように配慮したりしている
ユニバーサルデザインの指導法です。
子どもは1回目に入った1個の玉を1つのブロックに置き換え、
2回目に入った3個の玉を3つのブロックに置き換えて机の右上に並べます。
「あわせていくつ」という問いに合わせて
左手で押さえた1つのブロックと右手で押さえた3つのブロック
両側から内側に動かします。
視覚化と動作化が重要です。
これで1と3を合成しました。数えると4つのブロックとなり
問いの答えは4個の玉が入ったと導き出すことができました。
黒板には1回目に入った玉の数の「1」と2回目に入った玉の数の「3」が書いてあります。
そして、その間に「あわせて」だから「+」の演算記号を使うことを確認して
「1+3」と立式しました。
「1+3」の右側には「=」の記号を書き、計算結果の「4」を書きました。
等号「=」は、この段階では計算の結果を表すもので、
右辺と左辺が同じ数量であることを表すことは今後学習します。
そして、問いの答えとして「こたえ 4個」と黒板に書きました。
子どもはノートに試写します。

2問目のネコさんでは1個も入らなかった時がある問題の立式です。
入らなかった時は記号「0」(れい)を用いることを
以前の学習と関連付けて適用します。

3問目は立式を一般化するために、立式から状況考える逆思考の問題をします。

イヌさんは「0+3」となったという設定で、その状況を動作化します。
式の意味をとらえる学習です。
1年生の算数は難しい。論理的に説明できないと指導できません。