最近の学校の様子から

5年 藍染め

5年生が種から育てた藍(タデアイ)の葉を使って藍染をしました。
5年生は総合的な学習の時間を使って日本の伝統文化である藍染めについて調べてきました。
いよいよ藍染の本番です。12月16~19日、1学級ごとに実施しました。
種まきからご指導いただいている地域の方が準備をしてくださいました。
ありがとうございました。

5年生は、事前に染め方について調べ、様々な絞り染めの方法で染める準備をしています。
この日は、まず、染色液を作ります。
刈り取って取ってあった乾燥した葉を煮ます。煮た葉は一度取り出します。
 
      乾燥した葉           煮た葉
タデアイに含まれているインジコという色素は水に溶けません。
還元されたインジコはアルカリ性溶液に溶けます。
そのため、インジコを水に溶かすために水をアルカリ性にする薬品と
水素を発生させて還元させる薬品を入れて煮出します。
 
          まず、煮た葉を容器に投入。
 
     水を入れて         2種類の薬品も入れます。

  煮出して染色液を作ります。
学校中に異臭が漂うのが難点です。子どもたちは臭いに耐えながら作業を進めます。
子どもたちは事前に、ボール、割りばし、板、輪ゴムなどを使って
絞り染めの準備をしています。
折りたたみ方も重要です。どんな模様ができるかを想像しながら準備してあります。
 
染色前 ビー玉を輪ゴムで結んであります。 染色液につけます。
 
左:還元されたインジコを繊維に染み込ませます。右:何度か染色しました。
インジコを定着させるためには酸化させなくてはなりません。
そのため3分程染色液につけて繊維に染み込ませた後に空気にさらします。
空気でさらして繊維にインジコとして定着させます。
この作業を何度か繰り返して色を濃くしていきます。
 
 
最後に、留めておいた輪ゴムやビー玉、板などを取り外すと作品のできあががりです。
   

一人一人違った素敵な作品ができました。

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