最近の学校の様子から

6年 主権者教育・模擬投票

1月30日、6年生が多摩市選挙管理委員会のご協力をいただき選挙の学習をしました。
特活室は投票所になっています。
本物の選挙で使う看板が迎えてくれました。
 
初めに給食センターの栄養士さんから南鶴牧小学校の
給食の食品ロスについて問題提起がありました。
昨年1年間で牛乳が3,908本、おかずが2,669kg廃棄されました。
この量は、牛乳パックを重ねると1年で352m、
おかずは毎日140個分のハンバーガーの量が廃棄されていることになります。

そこで食品ロスをなくそうと3人の給食大臣が立候補しました。
有権者である子どもたちが各候補の考えを聞きます。
候補者は美食党の馬居問空蔵(うまいもん くうぞう)氏
発育向上党の芭蘭栖栄子(ばらんす えいこ)氏
食の安全党の茂田井奈衣代(もたい ないよ)氏の3名です。

うまいもんくうぞう氏は「子どもが食べたいメニューを提供する。」
ばらんすえいこ氏は「好きなものばかり食べていては健康によくないことを伝え
栄養バランスよく食べてもらうようにし、食べ残しを減らす。」
もたいないよ氏は「食品安全に力を入れ、もったいない精神を広めることで
食品ロスを減らす。」と訴えました。
それを聞いた子どもたちは自分が一番いいなと感じた候補者の応援演説をします。

うまいもんくうぞう氏への応援演説では
「好きな食べ物でいっぱい食べれば食品ロスは減ります。」と訴えました。
ばらんすえいこ氏への応援演説では
「バランスよく食べることが大切。身長を伸ばしたい人は投票してください。
食べる食べないのを決めるのは私たち、バランスよく食べることが大切なことが分かれば
食品ロスは減ります。」と訴えます。
もたいないよ氏への応援演説では
「健康に気を付けて食べることが食品ロスを減らすことにつながる。
みんなの食への意識を変えることが大切。残さす食べれば栄養バランスもとれる。」
と、それぞれ訴えました。
応援演説を聞いて投票する人を決めたらいよいよ投票です。
まず投票箱の鍵を開けて投票者に投票箱の中身がからっぽであることを確認してもらいます。
これは、一番はやく投票所に行って投票する人が行います。
次回の投票の時は子どもと一緒に行って一番を目指してください。
投票箱、投票用紙、記載所もすべて本物です。
 
 
名簿登載を確認してもらう(奥)と、
自動発券機から投票用紙が1枚だけ出て投票者に渡されます(手前)。
これも実際に投票で使われる本物の発券機です。

記載所で投票用紙に候補者名を記入し、投票箱に投票します。
 
開票はテーブルの上で行い、枚数を数える計数機で2回数えて、人が再度数えます。

6年生の投票結果が発表されました。
美食党の馬居問空蔵(うまいもん くうぞう)氏 19票
発育向上党の芭蘭栖栄子(ばらんす えいこ)氏 36票
食の安全党の茂田井奈衣代(もたい ないよ)氏 29票
最後に、得票数が同じだった場合どうするかを教えてもらいました。
子どもからは決選投票をする、じゃんけんで決める等の考えが出ました。

日本ではくじ引きで決めます。
選挙で使う本物のくじ引きでくじを引かせていただきました。
番号が1番小さいくじを引いた人が当選となります。
6年生はあと6年たつと投票権が得られます。
棄権などせずに意思をはっきりと示してほしいと思います。