日誌

3年生の算数

 9月4日(金)4時間めに3年生が算数をしていました。わからないところを教える子どもたちがいました。わからないことをそのままにしておいてもできるようにはなりません。その日の勉強はその日のうちにできるようにしておきたいものです。ですから、わからないことを「わからない」とメッセージを出すことが大切だと思います。
 今回、評価の観点で「主体的に学習に取り組む態度」が新設されました。この主体的に学習に取り組む態度には、「粘り強い取組を行おうとする側面」と「自らの学習を調整しようとする側面」の2つがあります。まず始めの「粘り強い取り組み」については、毎回新しい内容を学習し、積み上げていくので、あきらめてしまっていけません。
 次に「調整」することについては、この3年生たちのように、わからいことを教えてもらうよう働きかけることも「調整」の一つだと思われます。すぐに他人に頼っては粘り強い取り組みとは言えませんが、自力解決ではどうしても難しい時、やり方を教えてもらうよう自分を調整することは大切ですし、これから大人になるためにはこのように支え合うことを教えることは必要です。
 また、教える人は、本当に理解していないと教えられないですし、説明することで自分の理解能力が確かか評価できますし、説明する言語能力が身に付きます。
 さらに、教師が説明するよりも、児童の言葉で説明したほうがわかりやすい場合がありますし、教師一人では一度にたくさんの児童の個別指導をするのは無理ですので、教師にとってもメリットがあります。
 今回は3年生を紹介しましたが、このように学びあう学習スタイルは、今年度で3年目を迎えます。「学び合い」と言い、大学教授の指導の下に、塩谷町全体で進めています。学力向上も目的にありますが、この写真のように、自然に助け合う姿が出るようになるのも、目的の一つです。