日誌

クラスの日

 11月8日(金)の朝の活動は、クラスの日でした。テーマは、1~3年生と2組が「ボランティアって何?」、4年生が「災害ボランティアって何?」、5年生が「福祉ボランティアって何?」、6年生が「NPOって何?」でした。1~3年生と2組は、「友だちや家族など、ごく身近に生活している人にボランティア精神を発揮し優しくなってもらいたい。」というねらいです。4年生は、3年生の社会科で町の様子を学習し、災害にも町民の暮らしを守る取り組みがあることを知ったり、4年生になって消防署を見学し災害が起きた時、私たちを守るしくみを勉強したりしたことを生かすために、自分たちはどうするかを考えさせるためのテーマです。5年生は、校外学習で保育園や高齢者施設や障がい者施設を見学したり、火曜サロンで高齢者と交流したりしことをもとに、自分たちでできることを考えさせるためのテーマです。6年生は、これまでも1年生など下級生に優しくしてきましたが、そのボランティア精神を自分だけでなく組織として発揮するためにどうすればよいかを考えさせるためのテーマでした。
 6年生は、業間休みに友だちを誘って、低学年の教室へ行き、一緒に遊んであげていました。学習の成果かもしれません。未成年ですから、普段はお世話になることが多い子どもたちですが、そんな子どもたちでも、周りの人を明るくしたり、子どもなりに周りの人に貢献できたりすることはあると思います。できる範囲で、できる人と、できることを実践してもらえたらいいなと願っています。
 クラスの日は、正解のない答えを話し合うことで、他の人の考えを知り、今後の自分の人生に役立ててもらえるよう設けました。顔も名前も生まれも育ちも違う人たちが集まって学校生活を営んでいますから、話し合って納得して一つの方向性を生み出してもらえたらと考えています。このような話合いを、「対話的な学び」というのだと思います。Iot、ビッグデータ、ロボット、AIなどが急速に普及するSociety5.0の社会では、正解(絶対解)があるのものはコンピュータが人間にとって替わって行いますが、コンピュータで正解が出しにくいものは、話し合って納得解や最適解を決めます。子どもたちがこれからの社会で生きていくために必要な資質です。