木間ケ瀬中「歳時記」

木間ケ瀬中「歳時記」

11月18日(水)

 昨日は季節外れのポカポカ陽気に誘われて,職員室を抜け出し外の作業をしました。日々の忙しさから職員室での仕事が多かったため,自然や季節の移り変わりをなかなか肌で感じることができませんでしたので,とても貴重な時間を過ごすことができました。
 さて,職員室を抜け出しての外作業とは昇降口前の花壇の整備です。山崎先生の自宅で育てられてきた「サクラソウ」を分けていただき,それを小分けに花壇に植えました。


 わかりにくいですが上の写真が小分けに花壇に植えたところです。
サクラソウといえば,春にもなれば一面に濃いピンク色の小さな花をつけ,一面ピンクの絨毯(じゅうたん)を敷き詰めたような景色があちらこちらで見られるとても可愛い草花です。この花壇に一面のピンクの絨毯を敷き詰めることを思い浮かべながら,土の感触を確かめながらの作業です。一人静かに春の花壇を想像しながら土をいじり,様々なことを考えていました。サクラソウの花は小さく,一輪だと誰も目をとめませんが,それがたくさん集まれば見た人の心を動かします。「合唱みたいだな~」 とか,また写真のように今は「えっ!これ何?」というように,これもまた誰の目にもとまりませんが,一つ一つの小さなサクラソウが,しっかりと地面に根を張り基礎を固め,広く長く成長してきます。そして近くのサクラソウの仲間と手をつなぎ肩を組み協力することで,更に深く根を張り巡らせ強くなります。時には雑草を抜き,時には水をやり,花壇をならし・・・ 手をかけながら「春には見違えるほどの見事な姿に変貌してくれるだろう」と思いながら「何だか同じだな~」って。
 草花を育てるということ,それは子供たちの未来のために今がある,教育そのものだと思いませんか。
頬に当たる風,土のにおいなどと同時に改めて原点に戻り考えさせられた貴重な一日でした。
春には濃いピンクの絨毯で敷き詰めた花壇の写真をお見せすることができますように・・・