木間ケ瀬中「歳時記」

木間ケ瀬中「歳時記」

12月5日(月)

 先週,第4回定期テストが行われました。おそらく今日の授業で全教科答案用紙が返却されるのでしょうか。結果が楽しみ(?)ですね。テストの後に毎回書いている気がしますが,テストのために行う「テスト勉強」ももちろん大切ですが,もっと大切なのが「テスト直し」,いわゆるテストの復習です。定期テストの意味を考えれば,自ずとその重要性がわかりますが,そもそもテストはそれまでの学習内容の定着度を測る「物差し」です。ですから各教科の先生方は,学習内容の大切なポイントから出題するわけです。もっといえば「この問題は確実に・・・」という問題です。5教科のテストで500点満点だった人には,この「テスト直し(復習)」は必要ありませんが,なかなかそうもいきません。闇雲に「復習」することも必要ですが,返却された答案用紙で×だった箇所については,絶対にできるようにしておく必要があるわけです。教科によっては授業の中で先生が解説を入れながらテストを振り返ってくれるかもしれませんが,それだけでは足りません。もう一度テスト問題を自分で解いてみて100点が取れるまで何回も繰り返すことが近道かもしれませんね。
 数学や英語などは一般的に積み重ねの教科だと言われています。どうですか,積み残した状態のまま,これからの学習をスタートしますか?それとも積み残しを拾い集めてから新しい学習をスタートさせますか?
 「鉄は熱いうちに打て」 大切なのはテストが返却されるこのタイミングなのです。

12月6日(火)

 昨日に引き続き,今日も家庭学習の話題です。昨日この場で「テストの意味を考えれば,テストが返却された今こそ,学力定着の絶好のチャンスです」って内容の話を書きました。まあそれを読んでか読まずか(?)定かではありませんが,テスト後の金曜日から,使い終えたノートを私のところに提出する生徒が,わんさかと・・・ 実際の内容はもちろん「テストのための勉強」ですが,それにしても大量です。私自身の中で「終わりました!」って持ってきたノートについては,その日のうちに帰すように心がけていましたが,今回ばかりは断念!金曜日分と月曜日分だけで64冊のノートがたまってしまいました。うれしい悲鳴です。この64冊(64人)はみなしっかりとテストに向けて学習された内容でした。それでもテストでは簡単に100点は取れるものではありませんよね! 今こそ「テストの復習」を行い,授業での理解を今のうちにしっかりと定着させましょう。この積み重ねが「学力向上」に繋がるのですから・・・

 *昨日の朝,校内に3羽の野鳥が死んでいました。場所はそれぞれ別々でしたが,その処理には十分気をつけてください。衛生上素手で触らないなど十分に配慮してください。

12月7日(水)

 我々教員にとって,興味深く無視できない報道が今朝方飛び込んできました。というのもOECD(経済協力開発機構)が3年に1度,加盟する72の国や地域の15歳を対象に実施しているPISA調査(国際的な学習到達度調査)の結果報道です。
 国際的に活躍する人材を育むべき日本の教育界では,他国と比較する一つの物差しとして考えられている調査です。2003年のPISA調査では日本の順位が急落し,文科省は学習指導要領を改定し「脱ゆとり教育」となったのもこの調査結果が関係しています。
 調査は義務教育で学んだ知識や技能,実生活での活用能力を「科学的能力(理科)」「数学的能力(数学)」「読解力(総合)」の3分野で調査するものであり,今回公表された結果によると,科学的能力では2位(前回4位),数学的能力では5位(前回7位)と順位を上げています。一方で読解力では8位(前回4位)から大きく順位を下げています。
 今,木間ケ瀬中学校を含めた教育界ではこの「読解力」を,具体的には「資料やグラフなどから読み取る力」「読み取ったことを活用する力」を向上させようと取り組んでいるところです。
 本校では土曜授業で全学年実施している「NIE(ニュースペーパー・イン・デュケーション)」などがあげられます。 今の世の中,ゲームやインターネット・スマートフォンを始め,音や画像がストレートに脳に入ってくる環境が増えています。脳の解析や分析する能力をもっともっと刺激させてあげなければなりません。読書や新聞という活字から入り,脳でイマジネーションを形成し,自分なりにとらえるという「段階的な刺激」を大切にしてゆきたいものです。

12月8日(木)

 空気が澄んだ寒い朝です。気合いを入れてがんばりましょう。
 今日12月8日は日本軍が米国ハワイの真珠湾を奇襲攻撃し,多くの日本兵,米兵が亡くなり太平洋戦争が勃発してから75年目にあたります。現地では追悼式典が行われました。
 8月に米国オバマ大統領が広島を訪れたのは記憶に新しいことですが,今月末には安倍総理大臣が,この真珠湾を訪れ慰霊するという計画があります。子供たちが国境など関係なく,同じ地球人として世界中の人々と仲良くできる平和な世の中を作っていかなくてはなりません。
 さて,話は変わりますが,年明け2年生は長野県菅平高原にてスキースクールが行われます。事前の取り組みも始まり,今日はレンタル品(スキーウェア・スキー靴)のサイズ合わせが行われます。初めて履くスキー靴のロボットになったかのような,あの感覚を味わうわけです。生徒たちにとっては,この頃から実際のスキーをイメージし始め,事前の取り組みも一層熱が入ってくることでしょう。
   スキースクール学年スローガン:「自覚・覚悟・3つのわ」~思い出に残るスキースクール~
           2年1組スローガン:「3つのわを大切にし,クラスの絆を深めよう」
           2年2組スローガン:「いざは普段なり」~集団行動の実践~
           2年3組スローガン:「自覚・責任・マナー・信頼」

 *二泊三日のスキースクール,すばらしい体験をたくさん得られることを期待しています。残念ながら(?)私(教頭)も付いていきます。「よし!スキー板でも磨くか!」

12月9日(金)

 さて,昨日少し話題にあげた2年生のスキースクールに向けてのレンタル品のサイズ合わせの様子を少しだけご覧ください。



 表情は見えませんが,楽しさが伝わってきます。スキーはもちろんですが,二泊三日,級友たちと寝食を共にする貴重な体験です。今のうちにしっかりと準備しておきましょう。
 昨年のスキースクールでは,インフルエンザの流行と重なり,残念ながら欠席した生徒,現地で発症し,保護者の皆さんに菅平高原まで迎えにきてもらい途中で帰宅した生徒が何人かいたことを思い出しました。楽しいスキースクールを満喫するために,予防接種などインフルエンザ・かぜ予防を今のうちからしておきましょう。