木間ケ瀬中「歳時記」

1. 12月7日(水)

投稿日時: 2016/12/07 木間ケ瀬中学校管理者
 我々教員にとって,興味深く無視できない報道が今朝方飛び込んできました。というのもOECD(経済協力開発機構)が3年に1度,加盟する72の国や地域の15歳を対象に実施しているPISA調査(国際的な学習到達度調査)の結果報道です。
 国際的に活躍する人材を育むべき日本の教育界では,他国と比較する一つの物差しとして考えられている調査です。2003年のPISA調査では日本の順位が急落し,文科省は学習指導要領を改定し「脱ゆとり教育」となったのもこの調査結果が関係しています。
 調査は義務教育で学んだ知識や技能,実生活での活用能力を「科学的能力(理科)」「数学的能力(数学)」「読解力(総合)」の3分野で調査するものであり,今回公表された結果によると,科学的能力では2位(前回4位),数学的能力では5位(前回7位)と順位を上げています。一方で読解力では8位(前回4位)から大きく順位を下げています。
 今,木間ケ瀬中学校を含めた教育界ではこの「読解力」を,具体的には「資料やグラフなどから読み取る力」「読み取ったことを活用する力」を向上させようと取り組んでいるところです。
 本校では土曜授業で全学年実施している「NIE(ニュースペーパー・イン・デュケーション)」などがあげられます。 今の世の中,ゲームやインターネット・スマートフォンを始め,音や画像がストレートに脳に入ってくる環境が増えています。脳の解析や分析する能力をもっともっと刺激させてあげなければなりません。読書や新聞という活字から入り,脳でイマジネーションを形成し,自分なりにとらえるという「段階的な刺激」を大切にしてゆきたいものです。