東日本大震災から10年

20211年3月11日の東日本大震災から10年を迎えました。

地震発生の午後2時46分、全校で黙祷を捧げました。

 

2011年3月、4年生の何人かはこの東日本大震災が起きた前後に生まれています。2011年3月10日生まれの児童がいますが、生まれた次の日にあの大震災が起きたのですから、親御さんはさぞ、大変な思いをされたのではないでしょうか。また、その直後に生まれた児童もいます。大きなお腹で出産を間近にされていたお母さん方は、これからどうなるのだろうと、不安な気持ちでいっぱいだったのではないでしょうか。

 さてこの大震災がどんなものだったのか、テレビ等で見て知っている児童もいるかもしれませんが、知らない児童も多いかと思い、中央通路に大震災時の写真を何枚か張り出しました。また、お昼の放送では、校長から、少しだけ話をさせてもらいました。個人的な話になりますが、私の故郷は福島県新地町(相馬市の隣)です。海に比較的近い私の実家は、流されこそしませんでしたが、すぐ近くまで津波が押し寄せ、両親は高台に避難して、町が津波にのみ込まれるのを震えながら見ていたそうです。震災後に新地町を訪れると、そこには信じられないような光景が広がっていました。最寄り駅は駅舎ごと流され、小さかったですが港町だったところは跡形もなく消え去り、実家の近くからは見えなかった海が丸見えになり、ただただ唖然とするばかりでした。見渡す限りのがれきの山に、絶望感しかありませんでした。

そして、10年経って、ようやく復興の兆しが見えてきたところに、2月の震度6強の地震でまた大きな打撃を受けました。自然災害というのは容赦なく襲いかかってくるものだと改めて痛感しました。

話は脱線してしまいましたが、近い将来、南海トラフ地震のような巨大地震が起きると言われていますので、家族が離ればなれになったときにはどこに行けばいいのか、通学路の途中であれば、どこだったら学校に戻り、どこだったら家に帰るのがいいのか等、日頃からお子さんと話し合っておくことが大切かと思います。

<中央通路に貼った東日本大震災を記録する写真を見に集まっている児童の様子>