いとひばは、新川小を見守ってきた。これからも!
いとひば、と聞いたら、何を思い出しますか?
新川小学校のシンボルツリーで、毎月発行される学校だよりの名前ですね。
新川小の正門を入ると、右の写真のようにひときわ大きな、姿の良い樹が目に飛び込んできます。
いつ頃植えられたのでしょうか? どんな思いが込められているのでしょうか? 記録文書を見つけられないので、以下は私個人の考えです。わかる方がいらっしゃれば教えて下さい。(連絡先は、新川小学校です。)
イトヒバは、ヒノキなどで枝垂れた品種の呼称です。(細枝や葉先が糸のように垂れ下がることから名づけられたそうです。)イトヒバはヒノキの仲間なのですね! 正式には、ヒヨクヒバ(比翼桧葉)というそうです。比翼とは、鳥のペアが仲良く枝に並んで翼を重ねている状態を表し、葉が重なり合う様子をそれに捉えたものといいます。確かに、こんもりとそういう風にも見えますね。
大きく成長したこのイトヒバは何時植えられたのでしょうか?周りを囲むレンガには、寄贈昭和56年度卒業生一同の銘がありました。そうするとこの樹は41歳となります。
しかし、私は木の高さなどから樹齢はもっと古いと思っています。明治37年(1904年)に現在地中野久木に新校舎竣工とありますので、その時に植えられたと考えるのが自然ではと思います。そうすると約120年間、朝児童のみなさんにおはようと、帰りにはさようならと声をかけ、みんなを見守ってきたのでしょう。イトヒバさんに聞いてみましょう。こんなことがあったよと教えてくれるかもしれません。これからも、今までと同じようにみんなのことを見守り続けてくれることでしょう。次の150年間も。
さて、植えたときにどんな願いを込めていたのでしょうか? 上の写真の大きな翼を広げた樹のように、ここで学ぶ子どもたちが大きな人間に成長して欲しいと願ったかもしれません。又、ヒバと呼ばれるものにアスナロがあります。アスナロは、「最高のヒノキに明日はなろう」という未来への希望を表現するものとも言われています。子どもたちの輝かしい未来を祈ったのかもしれません。
現在、150周年記念事業のキャラクターづくり(児童のみなさんが応募して、みんなで選ぶ)が進んでいます。イトヒバが入ったキャラクターも応募されるでしょう。どんなキャラクターに決まるか、ワクワクしながら待っています。
最後に、「大きな翼」にちなんで、みなさん「翼をください」という歌をご存じですね?その歌詞のなかに「悲しみのない、自由な空へ」がありますが、イトヒバが「悲しみのない 自由な世界を」見守り続けていけることを願っています。
(長生きしたい実行委員)