学校経営グランドデザイン

 令和6年度、4月より小山小学校の校長に着任しました、木藤 潔です。どうぞよろしくお願いいたします。

「よい学校ってなんだろう?」 これは、私が教師としての生活をスタートしたときから今まで常に考え続けてきたテーマです。そして今も、考え続けています。 “小山小学校をよい学校にしたい!” と、心から思っています。でも考えれば考えるほどいろいろなことが頭の中を巡っていきました。 子どもにとってより良い学びとは何でしょうか。知識や技能、元気で健康な体、コミュニケーション能力など、どれも大事なことばかりで、何が一番だなんて決められません。それならば、そもそもそれらのことを身に付けるのは何のためなのか、と改めて考えたときに私の中に沸き上がってきた言葉が、「幸せ」 でした。 子どもたちはこれから私たち大人が経験したことのない未来を生きていきます。すべての子どもが、自分の好きなこと、やりたいことを見つけて、自分らしく充実した幸せな人生を生きられるようにすること、それこそが教育の目標であり、私たち大人が目指すべきことなのだと気づいたのです。

 そのために、今目の前にいる子ども一人一人にとっての最善は何かという教育の本質を常に意識しながら、教師だけでなく、保護者の皆様や地域で見守ってくださる方々など、子どもをとりまくすべての大人がそれぞれの立場を超えて対話し、ありのままの子どもの姿を受け入れることで子どもに安心感を与え、これまでの学校の仕組みやしつけの常識にとらわれずに新たなチャレンジをすることで、自分の人生の目的を達成するための本気さと誰もが生きやすい社会をつくるためのやさしさを、育んでいきたいと思っています。

 すべての子どもを幸せにするために我々大人に何ができるか、ぜひ一緒に考え、行動し、みんなでより良い小山小学校をつくっていきましょう。

                                  流山市立小山小学校 校長  木藤 潔

令和6年度グランドデザイン.pdf

特別支援教育について

 「もし子供達が私たちの教えるやり方で学べないのであれば、その子の学び方で教えてごらん」という言葉があります。これは、東京学芸大学の上野一彦教授の著作にある言葉で、発達障害の一つLD(学習障害)について、教える側の教師に対し述べた言葉です。この言葉の通り全ての教育を一人一人の児童に合わせたオーダーメイドにすることはたいへん困難なことです。しかし、学び手である子供の発達特性を理解せずに全て同じように学習しなさい、というやり方はその子供の幸せな成長につながらないやり方です。全くのオーダーメイドではなくても特性を理解し、それに合った学び方を可能な範囲で提供していくことが特別支援教育の中身だと考えています。そしてこの言葉は特別支援教育だけでなく、これからの教育全てを考えていく上で大切なキーワードになる視点だと思っています。
 さらにもう一つ、特別支援教育を進める上で向き合うべきことは、子供達の心を育てていくことです。これからの未来はこれまでよりさらに多様性の時代になるかもしれません。多様な価値観の中で自分の良さ、他者の良さをはっきりと認識できる人が求められるのではないでしょうか。あらゆることに差別や偏見を持たないピュアな心をもった子供達を育てていくことの大切さを常に忘れず、指導に当たりたいと思います。
特別支援教育の本質は、”特別”が特別でなくなることにあると捉え、本校での支援教育を推進していきたいと思います。
 本校の特別支援教育体制等については「特別支援教育」のページをご覧ください。特別支援教育