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<学校教育目標> すべての子どもを「幸せ」にする学校
~ 今(現在)も これから(未来)も ~
<学校経営方針>
1 教育の「本質」を追求し、子どもにとっての「最善」を 実現する。
2 立場の壁を越えた「対話」により、合意形成を図る。
3 すべての子どもが、ありのままの自分でいられる 「安心感」のある環境を整える。(心理的安全性)
4 前例にとらわれず、新たな取り組みに「チャレンジ」 する。
5 物事に対する「本気さ」と他者に対する「やさしさ」を 育てる。
いよいよ新年度が始まります。この時期は、学校や職場などそれぞれの環境の中で、いくつになっても何となくそわそわしたり、わくわくしたり、またちょっとした緊張感があったりで、独特の雰囲気がありますね。きっと小山小の子どもたちも同じ気持ちを抱えているのだと思います。そんなすべての子どもたちにたくさんの「幸せ」を届けられるように、今年度も子どもたちと一緒に充実した日々を過ごしていきたいと思っています。
小山小学校の学校教育目標と学校経営方針は昨年度と同様、上記の通りです。子ども一人ひとりにとっての最善は何かという教育の本質を常に意識し、子どもをとりまくすべての大人がそれぞれの立場を超えて対話し、ありのままの子どもの姿を受け入れることで子どもに安心感を与え、これまでの学校の仕組みやしつけの常識にとらわれずに新たなチャレンジをすることで、自分の人生の目的を達成するための本気さと、誰もが生きやすい社会をつくるためのやさしさを、育んでいきたいと思っています。
その中で、特に重点的に取り組んでいきたいと思っているのは、「個別最適な学びの充実」です。子どもの、「やりたい」「学びたい」という気持ちをより高めていくためには、その子なりの学び方やスピードで学ぶことのできる環境を整える必要があるのではないか、という思いから、自由進度学習や、課題解決型の学習、そして一斉授業の中でも子どもが学び方を自己決定できる場面を設定するなどの改善にも積極的に取り組んでいきたいと思っています。また、生活面でのサポートも含めて、教室での生活や学校生活全般への困り感や不安感を抱いている子どもが安心して過ごすことのできる場所として、サポートルーム(仮称)を新たに設置します。教室でもなく保健室でもない新しい子どもの居場所として、常駐の職員を配置して子どもの個々の状況に合わせた生活支援、学習支援を行っていきます。
1600人の子どもは一つの同一集団では決してありません。一人ひとりが人格も特性もそれぞれ違ったかけがえのない一人の人間です。その一人一人への最適な支援と指導を学校の枠組みの中でどこまで追求できるか、これが今年の小山小学校のチャレンジです。すぐに大きな変化は起こせないかもしれません。小さな、小さな一歩かもしれません。また失敗もあるかもしれません。それでも、子どもたちの笑顔のために、勇気を持ってチャレンジしていきます。保護者の皆様、地域の皆様の声を丁寧に伺いながら、一緒に考えて、さらによりよい小山小学校をつくっていきたいと思います。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。
流山市立小山小学校 校長 木藤 潔
「もし子供達が私たちの教えるやり方で学べないのであれば、その子の学び方で教えてごらん」という言葉があります。これは、東京学芸大学の上野一彦教授の著作にある言葉で、発達障害の一つLD(学習障害)について、教える側の教師に対し述べた言葉です。この言葉の通り全ての教育を一人一人の児童に合わせたオーダーメイドにすることはたいへん困難なことです。しかし、学び手である子供の発達特性を理解せずに全て同じように学習しなさい、というやり方はその子供の幸せな成長につながらないやり方です。全くのオーダーメイドではなくても特性を理解し、それに合った学び方を可能な範囲で提供していくことが特別支援教育の中身だと考えています。そしてこの言葉は特別支援教育だけでなく、これからの教育全てを考えていく上で大切なキーワードになる視点だと思っています。
さらにもう一つ、特別支援教育を進める上で向き合うべきことは、子供達の心を育てていくことです。これからの未来はこれまでよりさらに多様性の時代になるかもしれません。多様な価値観の中で自分の良さ、他者の良さをはっきりと認識できる人が求められるのではないでしょうか。あらゆることに差別や偏見を持たないピュアな心をもった子供達を育てていくことの大切さを常に忘れず、指導に当たりたいと思います。
特別支援教育の本質は、”特別”が特別でなくなることにあると捉え、本校での支援教育を推進していきたいと思います。
本校の特別支援教育体制等については「特別支援教育」のページをご覧ください。特別支援教育