学校経営グランドデザイン
特別支援教育について

 「もし子供達が私たちの教えるやり方で学べないのであれば、その子の学び方で教えてごらん」という言葉があります。これは、東京学芸大学の上野一彦教授の著作にある言葉で、発達障害の一つLD(学習障害)について、教える側の教師に対し述べた言葉です。この言葉の通り全ての教育を一人一人の児童に合わせたオーダーメイドにすることはたいへん困難なことです。しかし、学び手である子供の発達特性を理解せずに全て同じように学習しなさい、というやり方はその子供の幸せな成長につながらないやり方です。全くのオーダーメイドではなくても特性を理解し、それに合った学び方を可能な範囲で提供していくことが特別支援教育の中身だと考えています。そしてこの言葉は特別支援教育だけでなく、これからの教育全てを考えていく上で大切なキーワードになる視点だと思っています。
 さらにもう一つ、特別支援教育を進める上で向き合うべきことは、子供達の心を育てていくことです。これからの未来はこれまでよりさらに多様性の時代になるかもしれません。多様な価値観の中で自分の良さ、他者の良さをはっきりと認識できる人が求められるのではないでしょうか。あらゆることに差別や偏見を持たないピュアな心をもった子供達を育てていくことの大切さを常に忘れず、指導に当たりたいと思います。
特別支援教育の本質は、”特別”が特別でなくなることにあると捉え、本校での支援教育を推進していきたいと思います。
 本校の特別支援教育体制等については「特別支援教育」のページをご覧ください。特別支援教育