【小松菜の栽培】
今日の取材記事は、3年生の技術「小松菜の栽培」の授業です。
技術では、はんだごてを使った回路づくりや近年話題のプログラミングの学習、木材を切って本棚を作ったりする木工の学習だけでなく、野菜を育てて記録をする栽培の単元があります。3年生はペットボトルの側面を切って加工した手作りプランターで小松菜の栽培に挑んでいました。
☆よく見ると、葉っぱに長さ5mm程度の小さな虫が付いていたりします。「あっ!葉っぱが食べられてる…。」と少し悲しげにコメントをくれた生徒さんもいました。
農業は種をまいてから収穫までの間、水あげや害虫対策、雑草取りなど本当にたくさんの労力がともないます。今回の栽培方法では、15cmほどの背丈に成長することが見込めるそうです。収穫して実際に食べてみたときに、苦労だけでなく農業の楽しさや魅力に気づいてくれたらと思うのでした。
【まめちしき】農林水産省HPを参照しています。
小松菜栽培から派生して今日は、食料自給率についての小話を!
小麦の自給率が日本は昔100%だった意外な歴史!
パンや麺類、お菓子作りに必要なのが小麦です。かつて、日本は小麦の自給率が100%を超えていたことをご存知でしょうか?1940年(昭和5年)には過去最高の179万トンの生産量があったそうです。しかし、小麦が長雨に弱いため梅雨がある日本では生産が不安定になることから徐々に小麦を生産する農家が減少します。(北海道は梅雨がないため、国内では重要な生産地域になっています!)1973年(昭和48年)には自給率が4%にまで低下しますがその後、2020年(令和2年)には15%まで回復しています。
そもそも食料自給率とは、単純に重量で計算することができる「品目別自給率」と、食料全体について共通の“ものさし”(カロリーベースと生産額ベース)で単位を揃えることにより計算する「総合食料自給率」があります。
何で計算をするかで、数値は大きく変わってきます。ちなみに令和3年度は…カロリーベースで38%、生産額ベースで63%でした。大きく数値が異なりますよね!
※なお、【まめちしき】冒頭でご紹介した小麦の自給率は、重量計算の「品目別自給率」でした。