【678組 授業風景】
今日、2月16日㈭は678組の授業を取材しました。
【作業】〜野菜づくり〜
この時間、生徒さんたちは校内の畑で栽培しているニンジンの収穫や、間引きなどを行いました。
土の中から掘り出されたのはとても立派なニンジンで、お店で売られているものと変わらないような見た目と大きさでした!種をまいてから収穫まで、100〜120日ほどでここまで成長しました。
生徒の皆さんの達成感は大きかったようで、カメラに向かって自分の収穫したニンジンを見せに来てくれました。
こちらは、プランターで栽培しているコマツナとミズナの間引き作業風景です。
間隔が狭すぎる芽を間引いていきます。
夏、生徒さんたちはピーマンやナス、トマトを育てました!自分たちで栽培した野菜でつくる料理の味は格別だったはずです。
【こばなし】
世の中のあらゆる商品やサービスは、携わる人達の役割分担によって生み出されています。そうすることで、品質の良いモノを効率よく作り出すことができます。
そのように仕組み化された社会は、私達に豊かな生活を与えてくれます。
強いてそのデメリットを言うならば……、自分の役割以外の仕事内容が見えづらいことです。
スーパーで販売されている野菜は、種まきから収穫まで農家の方が手間ひまをかけて栽培されたものです。お店で食べる料理は厨房でプロの料理人の方が作ったものです。その過程をゼロから想像するのは、誰にとっても難しいです。
今日、収穫作業を経験した生徒さんたちは、野菜は種をまいて放っておくだけでは大きく育たないことを学んでいます。その食材を使った料理をした人は、作る楽しさもより深く感じられたかもしれません。
人生において、時には“効率”を優先せず、自分でゼロからモノやサービスを作る体験をすることが有効な場合もあります。
その経験が、誰かのしてくれた仕事のありがたさを理解し、他者に優しくできるキッカケになるからです。
長い人生において、社会に参画している実感や貢献する楽しさを感じることは、自分だけでなく全ての人々に対しても、有益なことではないでしょうか。