防災・お琴鑑賞教室(4年生)
今日は、箏の演奏家の大川義秋様をお迎えして、四年生の「和楽器に親しもう」入口の授業と、大川様がこれまでに歩まれてきたお話をしていただきました。
大川様は、福島県双葉町の御出身で、10年前の東日本大震災で被災された経験をお持ちの方です。原発に近い双葉町の皆さんには避難指示命令が出て、埼玉にいらしたそうです。当時は、「避難してきた」「福島から」という風評などで、被災した方々の中には、「いじめ」を受けた方もいたそうです。大川様もこちらの高校に進学し、そういうことでいじめられたらいやだなと考え、人が少ない部活だったらそんなことはないだろうと部員のいない部活を選んで入り、それが筝曲部だったそうです。お琴との出会いとともに一緒に入部した同学年お二人の御友人と共にお琴の練習の部活動に励まれ、2020年に行われたの全国コンクールで優勝し、箏の演奏家の道を歩まれておられるとのことです。
大川様は、お琴の音楽も震災の記憶も人が繋いでいくものをおっしゃっておられました。
そして、夢を強くもって夢をかなえるように進んでいきましょう。と教えてくださいました。
震災から、10年を経ても心に受けた痛みを受け止めつつ、今を懸命に生きている方々がいることを私たちは忘れてはならないですし、その思いを繋ぎつつ、よりよい社会へと前進させていくよう頑張っていきましょう。
大川様演奏は、きらびやかで、かつ、時の美粒子がちりばめてあるようなたおやかな音楽でした。
大川様、充実した時間をありがとうございました。