かすかべ子ども食堂ひなたさんに講演いただきました!
1月21日(土)、恒例の人権教育研修会を実施しました。
今回講演をしてくださったのは、NPO法人かすかべ子ども食堂ひなたの
代表理事 佐藤 恵(さとう めぐみ)様です。
かすかべ子ども食堂ひなたは、武里地区などで子どもたちのために
食事の提供をされている非営利の団体。
今は新型コロナ感染症対策のため食事提供は休止していますが、
定期的に食料品の配布を行っていらっしゃいます。
まず、佐藤さんご自身について語ってくださいました。
シングルマザーで子育て、若くして母になったために仕事を見つけるのも困難、
孤独で頼れる人がいなかったという佐藤さん。
自身の経験を糧に、大人の貧困が子どもの貧困につながる連鎖を断ち切りたい
という思いから、知人の方と子ども食堂をスタート。
「子ども食堂に行っている=貧困」という差別意識をもってほしくない、
だからこそひなたでは、宿題を皆でやったり、工作や料理など楽しいイベントを沢山実施して、
友達もつれて来て楽しめる場所を目指しているそうです。
子どもが家族を支える役割を担ってしまう社会問題「ヤングケアラー」
についてもお話しいただきました。
・「何を食べるか」ではなく、「誰と食べるか」が大事
・経済的貧困だけではなく、子どもたちの心の貧困もケアしていく
心に残る言葉に参加された方もうなずき、メモを取る方も多くいらっしゃいました。
1時間、参加者の皆さんは真剣に聴き入っていました。
アンケートからは、「今まで知らなかったことを知ることができたので感謝」、
「何か協力したい。」というお声が沢山ありました。
内容はとても深刻な問題を含んでいましたが、明るく前向きに話してくださったことで、
より心にのこる講演となりました。
佐藤様、貴重な機会をありがとうございました!
差別や偏見のない社会、人権が尊重される社会になるには、多くの人が、
様々な立場にある人から話を聴いて知ろうとすることが大切なのだと感じました。
今後も公民館では、地域の方が多様な人権について知る機会が持てるような
講演会などを実施してまいりますので、よろしくお願いします。