武里大枝公民館ブログ

「たけさと寄席」

2月8日(土)

「寄席」とは落語や漫談、曲芸、手品、紙切りなど古典芸能を上演する大衆演芸場のことです。
今回の「たけさと寄席」は武里図書館と共催し、早稲田大学寄席演芸研究会OBの3名と
落語家の桂南馬(かつらなんば)さん、紙切りの林家八楽(はやしやはちらく)さんをお迎えしました。

開場入りを待ちわびる観覧者のみなさんは予約チケットを手に、早い時間から列をなしていました。


図書館長の挨拶の後、出囃子を合図に円家こら生(えんやこらしょう)さんが登場です。

一番手とあって、まずは身近で楽しい話題から入ると、会場の空気が一気に暖まり、演目「だくだく」を披露してくれました。

 

 

 

 

 

 

 


続いて、元TVアナウンサーのマッキー牧原さんが登場し、寄席の色物といわれるマジックを、紙やロープ、ハンカチなど多種多様な小道具を使って披露してくれました。

ちょっとした種明かしを見せてくれる場面もあり、観客から笑いと大きな拍手が送られました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前半の締めは花有亭 咲久(かてぃー さーく)さんです。
『花は咲いたか』の出囃子とともに登場し、演目は「幾代餅(いくよもち)」という古典落語です。なかなか聞き慣れない言葉がありますが、観客も話の世界観に引き込まれているようでした。

 

 

 

 

 

 

 

 


ここで仲入りです。
寄席の世界では、休憩のことを「仲入り(なかいり)」といいます。
その間も三味線や太鼓のBGMが流れ続け、寄席の雰囲気がそのまま続いています。

 

さて、いよいよ桂南馬さんの出番です!!

       

 

*出演予定者の変更により、急遽代役を引き受けてくださいました。
演目は当日発表の「初天神(はつてんじん)」です。
お子さん連れの観客もいましたが、だれもが楽しめる演目で、お父さんと子どものやりとりが面白い古典落語です。

親子の表現の切り替えや飴をなめる仕草が見事で、あちらこちらから笑い声と拍手がおこっていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、寄席も終盤となり紙切りの林家八楽さんの登場です。
武里にお住まいだった同じく紙切り師の林家正楽(はやしやしょうらく)さんのお孫さんです。正楽さんにもかつて武里大枝公民館にに来ていただいたことがあり、これにも縁を感じます。

まずはお得意の『花嫁』の紙切り芸を披露していただくと、会場からため息にも似た感動の声と拍手が沸き起こりました。

 

 

観客にお題をリクエストしてもらい、『藤娘』『大谷翔平』『クレヨンしんちゃん』などの声が上がると、楽しい話芸をしながら細やかにはさみを動かし、徐々に作品が仕上げられていきました。
出来た作品は、リクエストした方に持ち帰っていただき嬉しいお土産となりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


最後は再び桂南馬さんの登場です。
演目は「箒屋娘(ほうきやむすめ)」の古典落語です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心地よい声と、話の内容に引き込むような語り口によって、容易に情景が思い浮かび、
2時間にわたる上演もあっという間にお開きとなりました。

 

 

アンケートからも
・本物の寄席へ行ってみたい。
・演目がバラエティに富んでいた。
・落語はあまり聞きませんでしたが、大いに笑いました。
・プロの方、アマチュアの方が一緒の寄席は公民館ならではと思いました。
などの声を多くいただき、寄席の楽しさを堪能していただけたのではないでしょか。

武里図書館では2月末まで、寄席に関する展示や書籍を紹介しているようです。
この機会に寄席の魅力を深掘りしてみてはいかがでしょうか。