校長室から

2020年12月の記事一覧

校長室から 12.10 「コロナ慣れ」などと聞きますが・・・

 12月が2週目となり、あと半月あまりで2学期が終わる頃となりました。7日(月)には、二十四節気の大雪(たいせつ)を迎え、那須や日光の山々の頂には、白い雪が見えるようになってきました。校庭の木々は一枚も残さず葉を落とし、いよいよ本格的な冬がやってきそうです。
 そんな中でも、授業を見て回ると、児童の元気な声が響いてきます。各教室では、コロナウイルス感染対策の1つとして出入り口や窓を少し開けて換気を心がけています。また、町で買っていただいたサーキュレーターを使い、空気の流れをつくり、換気に役立てています。でも、正直なところ、コロナウイルス対策には、「慣れ」が感じられます。これだけ長く対策を続けているのは今までに経験のないことですから無理もありません。しかし、ここ数日の栃木県は、毎日15人から20人の新規感染者の報告があります。日本全国では、昨日9日までに約17万人の感染が確認されています。死亡者は約2500人に迫り、単純に計算して、致死率1.5%になります。季節性インフルエンザの致死率は、いろいろな統計の仕方があるようですが、約0.1%といわれています。この数字からは、コロナウイルスの致死率はインフルエンザの15倍となってしまいます。致死率が低いと言われている日本でもこの数値なのです。コロナウイルスがいかに怖いかが分かります。子どもはほとんど重症化していないというデータがありますが、家に帰れば大人はいるものです。ですから、新しい日常に「慣れ」ても、対策がおろそかになるような「慣れ」は絶対に防がなければなりません。むやみやたらに怖がるのではなく、事実に基づきしっかりと怖がりたいと思います。
 年末になると、いろいろと忙しい季節になります。人の往来も増えてきます。いつまでがんばったらいいのという見えない恐怖がありますが、今は、できることをやっていくしかありません。お子さんの心のケアを含め、御家庭でも御協力をお願いします。学校でもできることをやっていきます。

 

校庭の木々の葉は、すべて落葉しました。

サーキュレーターと加湿器をしっかりと使います。