校長室

校長室から

読書をしよう

 今週も台風襲来で、心配な週明けとなりました。幸いにも、高野山小学校では被害もなく、1時間遅れで授業を開始しました。今日いっぱい、まだ強い風が残るようですが、台風一過の晴天で、子ども達は元気に過ごしています。
 先週の「皆既月食」、どうでしたか?月が欠け始めた時は、とてもきれいに見えていましたが、肝心の皆既の時には、雲に隠れてしまい、終了間際に、姿を現したそうですが、残念ながら私は見ることができませんでした。3年後に再び見るチャンスがあるそうですので、リベンジしたいと思います。
 
 前々回に「読書」の事を書きましたが、今回は、私が小学校の時に好きだった、2冊の本を紹介します。
 1冊目は「十五少年漂流記」です。

 この物語は、あることから船で漂流してしまった十五人の少年達が無人島にたどりつき、協力して数々の困難に立ち向かう話です。私は、小学生のころ、あまり物語が好きな子どもではありませんでした。しかし、この本は、時間を忘れ、一気に読んでしまうほど、面白い内容でした。ハラハラ、ドキドキ・・・次は、どうなるのだろうと、途中で、本を閉じることができなくなってしまいました。読み終わった時には、自分も十五人の一人になったような気分で、喜びと勇気が湧いてきました。
 
 もう1冊は「ファーブル昆虫記」です。

  私は、小学校の時、理科は好きでしたが、どちらかというと、虫は苦手でした。しかし、この本は、シリーズでいろいろな虫のことを詳しく、知ることのできる興味深い内容でした。特に、自分の糞を丸めて運ぶ「タマコロガシ」の話は、すごく面白くて、大好きでした。理科の観察が好きになったのも、この本の影響かも知れません。
 
 読書は、言葉の理解や巾を広げ、心を豊かにします。1冊の本との出会いが、その後の生き方に影響することもあります。好きなジャンルの本を読むだけではなく、時には、違ったジャンルの本にも挑戦してみてはどうでしょうか。
 

皆既月食を観察しよう

 台風18号が通過し、秋の気配も一層深まってきました。台風一過は、空気が澄み、空の色もきれいに見えます。この時期、特有の雲を見ることもできます。夜空を眺めるにもいい季節です。

 10月8日(水)の夜は、満月が地球の影にすっぽり入り、赤黒い「赤銅色」となる皆既月食が起こります。気象条件もよさそうなので、家族で、この珍しい天体ショーを見てみませんか。月が欠け始めてから満月に戻るまで3時間あまり、完全に地球の影に覆われるのが午後7~8時台となるので、夕食後、東南の空を見上げてごらんなさい。双眼鏡や天体望遠鏡を使うと、皆既食となった月のそばに、普段は探すのが難しい「天王星」を見ることができるチャンスも重なります。日本で広く観察できる皆既月食は2011年12月以来のことだそうです。【2014.10.4千葉日報より】
 
  皆既月食は、下の図のような仕組みで起こります。【国立天文台 天文情報センター資料より】


 もっと詳しく知りたい人は、インターネットで検索してみるといいですね。ちなみに、下のアドレスにアクセスすると、月のことだけではなく、宇宙のことがいろいろと分かります。

宇宙科学研究所キッズサイト「宇宙ワクワク大図鑑」
http://www.kids.isas.jaxa.jp/zukan/index.html

実りの秋・読書の秋・食欲の秋

 10月に入り、朝晩は少し肌寒さを感じるものの、湿度の低いさわやかな今日この頃です。この季節は、カキやクリ、サツマイモなど、おいしいものがたくさん収穫できます。私は、炊きたての新米に、サンマの塩焼き、それに○○○があれば、最高の幸せです。

 1日の市内陸上大会では、練習の成果を発揮し、総合5位という立派な成績でした。肌寒い中、緊張した面持ちで出番を待ち、一人一人が、真剣に競技に取り組む姿に感心しました。また、6年生全員で応援に行きましたが、参観の態度もよく、一生懸命応援する様子は、正面の校長席で見ていた私の眼には、市内の学校の中で一番よかったように映りました。9月の修学旅行も含め、高野山小学校の6年生は、とても誇らしい最高学年として成長しています。残り半年を、さらに実り多いものとして過ごし、卒業の日を迎えられることを期待しています。

 高野山小学校には、陸上部や吹奏楽部・合唱部の特設クラブがありますが、10月から
「奉仕活動部」を新設しました。この特設クラブの設立については、1学期から児童会を通して子ども達に「母校高野山を少しでもきれいな学校にするために活動する仲間を募ろう」と呼びかけ、活動内容や名称を検討してきました。活動できるのは、他の部活動同様、4年生以上です。しばらくの間は、落ち葉掃きや教頭先生の手伝いをしますが、部員で相談して、主体的な活動ができる、実りあるクラブに成長させていきたいと考えています。保護者や地域の方のご協力も大歓迎です。

 毎週、金曜日の8:20から8:40は「読書タイム」を設定しています。「読書タイム」の時間は、学校全体で静かに読書をしています。ボランティアの方に読み聞かせをしてもらうこともあります。子ども達は、本が大好きです。家庭でも時間を決めて、家族みんなで読書なんて、素敵な過ごし方をしてみませんか。

 私は、以前、学校を離れて、教育委員会や博物館、科学技術振興機構と言うところで仕事をしていました。その時は、ほとんど外食でした。好きなものを食べられる良さはありますが、毎日となると案外飽きてしまうものです。しかし、給食は、毎日食べても飽きることはありません。いつもご馳走というわけではないのに不思議です。メニューが豊富、手作り、温かいうちに食べられる・・・。しかも、カロリーや栄養のバランスが専門的に考えられています。私は、子ども達が食べる前に、確認をする「検食」を毎日行います。「異臭はないか」「加熱は十分か」・・・等、何項目かのチェックをし、安全性を確かめてから、子ども達に給食を提供しています。よく考えられたメニューに感心することもしばしば、栄養士さんに作り方を教えてもらうこともあります。毎日の給食は、学校のホームページに掲載しています。時々、給食だよりでもレシピをお知らせしています。旬の食材を使ったメニューが多いので、参考にしてはいかがでしょうか。

  「教育振興基金」をご存じですか? 我孫子市では、平成25年4月1日に条例を制定し、寄付金を募っています。この基金を積み立て、子ども達が使う楽器や運動用具の購入・教育環境の整備に役立てます。子ども達の教育活動がさらに充実し、実りあるものになるように、ご協力いただければ嬉しく思います。

2学期をむかえて

 長い夏休みを終え、無事2学期を迎えることができました。
 私の実家のある広島市では、豪雨による土砂崩れで、多くの犠牲者が出てしまいました。そこでは、2学期の始まりを楽しみにしていた小学生も尊い命を失い、その地区にある梅林小学校は、避難所として多くの被災者を収容しています。いつものように始業式を行うことができた高野山小学校の子ども達は、本当に幸せだと痛感しています。
 
 さて、私が始業式で子どもたちに話したことは、

 一つに、「進んで挨拶をしよう」ということです。高野山小学校の児童は、とても明るく元気です。挨拶もよくしていますが、誰に対しても進んで元気な挨拶ができることを期待しています。

 二つ目に、「新しいことにも挑戦していこう」ということです。これは、私自身もぜひ挑戦してみたいことでもあります。しかし、私一人ではできないので、全校で取り組んで行きたいと思っています。まず最初に、「高野山漢字検定」の実施です。漢字が得意な児童もいれば、そうでない児童もいるとは思いますが、私が作る検定問題に、学年に関係なく挑戦してほしいと考えています。始業式の後で、「校長先生、計算検定はやらないの」と言ってくる児童もいました。いずれは、「計算検定」もしていきたいと思いますが、まずは「漢字検定」を実施して、児童の様子をみたいと考えています。期待通りの「高野山検定」になるようご協力ください。

 三つ目は、来年中学校へ進学する6年生に「教科担任制」を行うことを話しました。中学校では、教科ごとに教わる先生が違います。少しでも、そのシステムに馴染むように、6年生の担任が一部の教科を交代して教えることにしました。どの先生に教わっても、一生懸命取り組めることを願っています。そのためには、先生方も教え方を工夫していきますので、ご期待下さい。

 最後に話したのは、「あびっ子」設置のことです。「あびっ子」とは、放課後、子ども達が安全にすごせる場所のことで、一小をはじめ、多くの学校に設置されています。高野山小学校でも設置を希望する声が多く、1日でも早い実現が待たれています。やっと設置のめどがついて、来年9月開設を目指して準備が進められていることを、我孫子市長から直接伺いました。先日、子ども支援課や教育委員会の担当者とも打ち合わせを行いました。

 このように、高野山小学校は、日々進化しています。「なかよく 進んで 元気よく」の合言葉のように、高野山小学校の良さをさらに伸ばし、魅力のある高野山小学校になるように、努力していきたいと思います。