校長室

2015年3月の記事一覧

1年を振り返って

 桜の開花を間近に控え,平成26年度の修了式を終えました。本年度,高野山小学校では,大きな事故や怪我もなく,無事1年の教育活動を終了できたことに,大きな喜びを感じています。これも,保護者や地域の方々のご理解とご協力のお陰だと心より感謝いたしております。
 昨年4月,校長として,以前勤務していた懐かしい高野山小学校へ着任しての1年間。毎日が,それまでの10倍のスピードで過ぎ去ったように思います。それは,楽しい時が瞬く間に過ぎ去る感覚だっと思います。
 始業式に始まり,入学式,運動会,林間学校に修学旅行,ふれあい祭り・わんぱく祭・合唱祭,あっという間に,卒業式に修了式。
 大きな行事だけでも,これほどの行事があります。それに加えて,陸上大会や音楽コンクール等の対外行事。その隙間をうめるように行う学年行事の数々。小学校は,1年間が学習と行事の積み重ねで成り立っていると言っても過言ではありません。子ども達は,これらの活動を通して成長しているのです。

 さらに,子ども達にとって大切なことは,こうした活動を通して,友達との関わり方を学ぶことだと考えています。協力することや助け合うこと,我慢することも学びます。どんなに,やりたくても,必ずしも希望が叶うことばかりではないことを経験します。集団で生活することのルールや厳しさを学ばせるのも,学校教育の役割なのです。

 しかし,私達は,子ども達一人一人の個性を大切にしながら,その良さを伸ばしてあげなければいけません。一人一人を十分理解するためには,保護者の方との連携が不可欠なのです。

 1年間を振り返ってみて,この連携が十分だったとは言えないと思いますが,今年度の反省を生かして,4月から始まる平成27年度の教育活動に取り組んでいきます。引き続き,ご支援とご協力をお願いいたします。

卒業式を終えて

 3月18日,第39回卒業証書授与式を行い,卒業生124名全員に卒業証書を手渡すことができました。1人の欠席もなく,全員に証書を渡すことができたことを本当に嬉しく思いました。手渡す時,「おめでとう」と声をかけると,「ありがとうございます」とにっこり微笑み返してくれる子ども達を見ていると,思わず涙がこぼれそうでした。
 校長式辞では,今年6年生が書き初めで書いた「少年の志」を題材に,「志」には,「目標」と「相手を思いやる気持ち」の二つの意味があり,目標に向けて努力することの大切さや目標達成には,努力はもちろん,「人のため」「社会のため」に頑張ろうとする気持が大切である話をしました。

 担任が一人ひとり名前を呼んだ時,大きな声で返事をし,呼びかけや卒業の歌では,今までにない大きな声やきれいな歌声を聞かせてくれました。
 多くの来賓の皆様が,本当に立派な卒業式だったと褒めて下さり,誇らしく思いました。

 退場の時,担任の前で,一人ひとり丁寧にお辞儀し,「ありがとうございました」と感謝の気持ちを伝えると,担任は,感激のあまり号泣状態でした。

 こんな素晴らしい卒業式を実施できたのも,保護者や地域の方々のご理解とご協力の賜物でと感謝いたしております。本当にありがとうございました。