校長室から

校長室から

2学期末 保護者会より

  2学期を振り返ると、新型コロナウイルス第7波が収まった9月に体育祭が行われました。応援団や実行委員を中心に、楽しく、一生懸命に取り組む生徒の姿が見られました。

10月のPTAバザーでは、今年もキッチンカーを楽しむことができました。役員やボランティアの方々に感謝します。その日の午後には、アビ☆フェスと銘打ち、生徒発表会を開催しました。演劇部や合唱部、英語スピーチ等の他にも有志の生徒が特技のダンスや歌で個性を発揮したり、クイズ大会でアビ中クイズ王を決定したりしました。これらは、自分から手を挙げた生徒スタッフが運営し、PTAや外部団体と協力して行うという新しい学びの形に挑戦するものでした。生徒スタッフが自主性を発揮してやり遂げたと評価しています。

そして、11月には合唱コンクールが柏市民文化会館で行われ、ステージ上で美しいハーモニーを響かせました。特に3年生の歌声は、どのクラスが最優秀賞になってもおかしくない程のレベルの高さでした。現在、3年生の一人ひとりと面接を行っていますが、「賞を取れなかったことは悔しいですが、自分達の合唱はできました。」と言う生徒が多いことが、取り組みの素晴らしさを物語っていると思います。

このように、「生徒が行事に、楽しく、一生懸命に取り組むところ」も本校の自慢できる点です。

ただし、このような行事で大きな教育的効果が得られるのは、普段の学習と日常の生活がしっかりと行われていることが前提です。我々教師が、もちろん生徒達自身もそれを理解して日々生活することが重要だと考えます。

 

 さて、3年生は卒業まで約4カ月、進路選択が迫ってきています。いろいろな高校や就職など進む道は別々ですが、そこでどんな生き方をするかが大切であり、我孫子中で学び、経験したことを生かして欲しいと思います。

2年生は、新生徒会役員や委員会が決まり、学校の中心としての活動が始まっています。部活動の新人戦ではその成果も出始めており、3年生に向けて一人ひとりの成長に大きな期待をしています。

1年生は入学から8カ月経ち、中学校のリズムに上手く対応できた子もいれば、学習や生活、友人関係において少し悩んでいる生徒もいると思います。いじめや暴力等は絶対に許しませんが、成長過程の生徒の集まりである学級や部活等で問題が起きるのは、むしろ普通です。そこで悩み、対話し、気持ちを伝え合うことを通して問題解決するプロセスこそ学校における学びです。なるべく自律的に生徒同士で解決することを目指しますが、必要に応じて教師も深く浅く関わって参ります。

全学年とも、今日の学級懇談において、成果や課題、冬休みの過ごし方等について話をしますので、家庭で話題にし、会話をして欲しいと思います。

 

生徒が成長する上では、「自己肯定感」がとても大切です。我々教師は、授業などの教育活動を通じて、生徒の力を伸ばし、認め褒めることで自己肯定感を醸成したいと考えます。さらに、逞しく成長するには、精神的に強く折れにくい心も必要です。そのためには、鍛えることも重要であり、励まし、時に厳しく指導することもあります。具体的には下記の場合等です。

・リーダーとしての働きが求められる時。

・その子が持っている力に比べ、明らかに低い目標や行動の時。

・やるべきことから逃げようとしている時。

・嘘をついたり、他人のせいにしている時。    

学校の教育活動や教師の指導について、ご理解願いますが、確かめたいこと等ありましたら直接に学級担任や部活顧問に連絡を、それが難しい場合は、学年主任や生徒指導主任、養護教諭、心の相談員、スクールカウンセラー、教頭、校長でも結構です。共に子供達の成長を支えるパートナーとして考えていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

 それでは、良い年末・年始をお迎えください。