校長ブログNo80 梅雨入り
昨日、家の玄関先で見つけたカマキリの子供です。「カマキリ」と聞いて浮かぶのは、体が大きく鋭い鎌でシャーッと獲物を捕らえ、スズメバチでさえ食べてしまうという肉食の昆虫です。最初はカマキリの子供だと思ったものの、見れば見るほどあまりに小さく細く、本当にカマキリか?と何度も疑うほどでした。カマの部分や三角形の顔と特徴のある目を見るとやはりカマキリですね。
すでに過ぎていますが、七十二候では6月5日~6月9日を「カマキリ生ず(螳螂生)」といいます。秋の終わりごろに産みつけた卵からは200匹以上の赤ちゃんが生まれますが、成虫して生き延びるのはわずか数匹とのことです。このカマキリはこれから無事成虫になれるのかと思いながら写真に収めました。小さい頃はアリに食べられてしまうほど弱いカマキリですが、農作物を育てるにあたっては、アブラムシやダニなどの害虫を食べてくれる益虫です。
さて、6月21日(金)関東甲信越地方が梅雨入りしたものと見られると気象庁が発表しました。朝から降る雨でグラウンドは一気に池と化す。
さらに、前日6月20日(木)は沖縄が梅雨明けしたものと見られるとのことで(沖縄地方は5月21日に梅雨入り)南北に延びる日本列島は1か月の開きがあります。それにしても遅い梅雨入りでした。翌6月22日(土)に東海・北陸地方が梅雨入りし、東北を除くエリアが梅雨入りしたことになります。
これから傘の出番の日が増えます。各学年の傘立ては整理されて置かれ、すっきりとしています。よい習慣は続けたいものです。暦の上では梅雨に入ることを入梅(にゅうばい)と言います。このブログでよく使う二十四節気や七十二候は中国から伝わった暦の考え方ですが、このほかに日本独自に季節の変化をつかむための目安としてつくられた暦に「雑節」という考え方があります。彼岸、八十八夜、土用などといった言葉は皆さんも聞いたことがあるでしょう。「入梅」も雑節の1つです。「梅雨」の字に「梅」が含まれるとおり、青かった梅がこの時季に熟し、カビが発生しやすくなることから「黴雨(ばいう)」と呼ばれたという説もあります。雨の日が続くのはうんざりですが、農作物にとっては恵みをもたらす大切な雨です。
6月6日付の千葉日報では横芝光町の坂田城跡で梅の実が収穫のシーズンを迎えていることが紹介されていました。「県内の梅林では最大級の約1000本の梅の木が生える坂田城跡。町観光まちづくり協会は、梅林保全に取り組む「梅の里事業部」メンバーら約10名が大粒の品種「白加賀」の実をもぎとった。同協会は坂田城跡で約130本の梅の木を管理し、例年およそ3トンの実を収穫する。今年は受粉を十分にできなかったことなどが影響して全国的に梅の実は不作傾向というが、坂田城跡での収穫は大きな実がケースいっぱいに埋まった。(中略)収穫された梅はこの後、勝浦市の酒蔵「吉野酒造」に梅酒の材料として出荷。また、後日の作業で取った実は天日干しして梅干しにも加工し、JR横芝駅前にある観光案内所「ヨリドコロ」に並ぶ。」(「千葉日報6月6日付朝刊」より引用)
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一般社団法人 横芝光町観光まちづくり協会HP
http://yokoshibahikari-kankou.com/souvernir/