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校長ブログNo155 郷土を詠った俳句から

今日の本題に入る前に、昨日の朝、富士山と虹が見えたので下書きしたブログの前段に追記して投稿します。

昨日(9月5日(木))出勤途中の出来事です。高台の道路から富士山がくっきりと見えました。手前の空は灰色の雲で覆われ、その奥、おそらく200㎞離れた富士山に近い空は真っ青。空が真っ二つに分けられているかのように見え、その下に赤黒い富士山がとても大きく見えたのです。(錯覚現象)この時期に富士山が見られるのは珍しく、過去ブログでもご紹介した台風一過の8月17日(土)白浜小屋上からも見えたとき以来のことでした。

その後、車を走らせていると今度は西の方角に虹が見えてきました。アーチ状の大きな虹がかかっているのも珍しい。途中で車を停め、電線が入らない場所から写真を撮りました。

朝から2つもサプライズが!

虹は雨上がりに見られることが多いですが、空気中の水分が潤い、太陽の光が反射することによっても見えます。(ホースから水を出すと水の周囲に虹が見える現象と同じですね。)明日は二十四節気の「白露」ということもあり、朝晩の空気がひんやりと感じる時季です。涼しかったので今朝は学校までエアコンなしで出勤できました。(もちろん窓は少し開けていますが。)思いもかけず、初秋の空にかかった虹を見ることができ、朝からなんだか得した気分。けれども日中は暑さが戻り蒸し暑かったですね。今日は久しぶりに猛暑の予報が出ています。週末ですし夏の疲れも出始めると思いますので気をつけて1日をお過ごしください。

さて、今日の本題はここからです。

着任1か月後、屋形海岸にある「マリンピアくりやまがわ」で見つけた1つの句碑を撮影した写真。太平洋をバックに写真に収めた私のお気に入りにの1枚です。(自画自賛で失礼汗・焦る

俳句の知識がないため、早速調べてみたところ、この句は旧横芝町北清水出身の伊藤白潮氏が詠んだ俳句でした。このホームページ「メニュー欄」 ⇒ 「校長ブログ」 ⇒ 「写真&スケッチ」には、すでに掲載した写真ですが、七十二候「禾乃登(こくものすなわちみのる)」(9月2〜6日)稲が実り始める頃(禾(のぎ)は穀物の穂先の毛の意味)。稲刈りのシーズンの今日までずっと温めておきました。(やっとお披露目できてうれしい!)

▲ 横芝光町(旧横芝町)出身 伊藤白潮氏による句碑

句碑には次のように刻まれています。

「稲架(はざ)の

 つづきに

 母あり 

 ひびく

 海もあり」白潮

母を恋い ふるさとを恋い 句碑の向こうに広がる太平洋の潮騒がうつりゆく季節を感じさせます。 

▼稲架(近所の田園にて撮影)

稲架(はざ)は今でも時々見かけることもありますが、刈り取った稲を干して乾燥させている光景を見ていると、ゆったりとした時間が流れ、懐かしいことが自然と思い出されるのでしょう。

ここでちょっとブレイク...

今年の米の供給不足や米の価格高騰について。(コメの供給不足は、米を入手できない消費者にとって一大事です。書き方によっては、あおってしまうことになるかもしれないので、ブログ記事で取り上げるのもいかがなものかと迷ったのですが...お許しを。)私が異変に気づいたのは、夏休みが始まり間もない7月の終わり頃のことでした。近所のスーバーで買い物のレジ待ちをしていたときのこと。数人の買い物客が立ち止まり指をさして困惑しながら会話をしている光景が目に入りました。売り場に目をやると、米の袋は積まれていますが、「お1人さま1袋でお願いします。」(この時点ではまだ一家族ではなかった。)と販売制限の貼り紙が。「えっ?!米どころの千葉で?いったい何が起きているんだろう?」と、信じられませんでした。平成初期の冷夏による「平成の米騒動」は大変な思いをし、輸入品のタイ米でしのいだ経験がありますが、30年ぶりに今度は「令和の米騒動」か?!8月の下旬から連日のようにニュースでも取り上げられ、消費者がかえってあおられてしまっていますね。

 【参考記事】

この句碑が建てられたときの記事が「広報よこしば(2000年8月号)」にありました。

https://www.town.yokoshibahikari.chiba.jp/uploaded/attachment/18410.pdf

【千葉県旧横芝町(横芝光町)】

写真家の仁科勝介氏が横芝光町を訪れたときに写真と共に紹介した記事

氏が横芝光町を訪れたときに感じたことが写真とエッセーで綴られているのですが、私が感じたこととよく似ているなあと思ったのでご紹介します。

「ふれあい坂田池公園から屋形海岸まで」

https://straightpress.jp/20240206/1069476

「横芝光町役場近くとまちなみを散策。見覚えのある風景を懐かしみながら」

https://straightpress.jp/20240207/1069478

旅の視点が興味深いです。こんなすてきな旅をしながら、ごく日常の生活や景色がありのまま伝わってくるすてきな写真を撮影されている方がいるんですね。自分で旅をすることは大変でしょうが、出会った人と交流したり自分の五感で土地を感じたりすることはとても楽しくわくわくすることでしょうね。氏のブログやX(旧Twitter)なども紹介されていますのでぜひご覧ください。