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校長ブログNo257「人権」を考える

だいぶ前の話になりますが、1年生の教室を訪れたとき、折り紙を持っていた児童が私に、「校長先生は何色がいいですか?」と聞かれたので、「ピンクがいいな。」と答えたら「えっ?!」と驚いた顔をしていました。男性だからピンクを選ぶことはないだろうなと思ったのでしょう。意外な答えが返ってきて戸惑っている様子でした。私は、ピンクの色も好きです。この文を読まれている方の中には「えっ?!」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。はっきりとは覚えていませんが、子どもの頃に好きな色は青色だったと思います。でもその後、成長するにしたがって、色はそのときに出会った印象や思い出などの影響もあり、今は青よりも、紫、黒、赤などが好きな色はさまざまです。

ピンクは、大人になるにつれて好きな色に加わった色です。といっても目に染みるような鮮やかなピンク(いわゆるショッキングピンク)から、薄紅色や桜色といった淡いピンクまで色の濃淡が幅広くある中、私が好きなピンクは、桜色に近い淡いピンクです。理由は、温かみのあるやさしい感じがするからです。30代前半くらいまでは、淡いピンクのセーターや、ネクタイ、ワイシャツなど着用していたこともありました。そして、今は服を着ることはなくても、イラストを描いたり、画用紙を使ったりするときは、ピンクを使うことで明るく華やかな雰囲気になることから好んで使います。

12月4日(水)~12月10日(火)は人権週間

12月10日は「世界人権デー」です。

人権デー
第二次世界大戦後まもない1948年12月10日、国連総会で「世界人権宣言」が採択されました。この日を記念し、12月10日は「人権デー(Human Rights Day)」と定められています。世界人権宣言は、基本的人権尊重の原則を定めたものであり、初めて人権保障の目標や基準を国際的にうたった画期的なものです。この日を中心に、全国各地で様々な啓発活動を実施します。

冒頭の話に戻りますが、先月、読み聞かせボランティアの皆さんによる時間帯に、1・2年生の方が短めの本で、わりと早く傾向があるため、学年順に教室を回っていたところ、この日は6年生教室を訪れた時はすでに本は読み終わっていたようでした。6年生の読み聞かせの本は、『ピンクはおとこのこのいろ』(ロバートキャンベル・著)でした。ボランティアさんと6年生がお互いに向かい合った状態で、本に関連した内容のて、ご自身が思っていることを児童に話していました。

【参照】ピンクはおとこのこのいろ

https://m.media-amazon.com/images/I/71Fky0mRroL._SY466_.jpg

ボランティアさんのお話では、「昔だったら、男の子は青、女の子は赤と決まったかのような固定概念がありました。今だったら色のバリエーションが豊富だけれども、ランドセルも男の子は黒か青、女の子は赤って決まっていたんですよ。でも、男の子が赤が好き、ピンクが好きといってもおかしくないと思うんです。」(そうだよなあ。)と同感しながら他にも固定概念に関連する内容の話を続けて聞いていると...「自分と違うからと言って偏見をもつことは残念なこと。自分らしさを大切にすること、他人との違いも受け入れること大切であること。6年生のみなさんの中には、好きな人がいる人もいると思うけれど...」と話し、「好きな人は異性とは限らない。人を好きになる気持ちそのものが大切であって、性は関係ありません。」と、ジェンダーにつながる話もされていました。「みんなはもう6年生だから、人を好きになる経験があるかもしれないけれど...」の場面では、照れや恥ずかしさもあり、多少ニヤニヤしてざわつく場面もありましたが、真剣な表情で話を聞きながらいろいろなことを感じている様子でした。

 今年の人権週間において本校で取り組んだことを紹介します。

まずは、校内で児童から募集している「人権標語」の紹介から。

道徳の時間に、人権に関する動画(参考:法務省HP)を各学級で視聴し、感想を話し合いました。

各学年で話し合って考えた人権標語を紹介します。

【1年生】

【2年生】

【3年生】

【4年生】

【5年生】

【6年生】

▼12月9日(月)、校内放送で各学年の代表児童が人権標語を発表しました。放送直前の緊張した面持ちで待つ様子。

▼1年生から6年生まで学年順に発表しました。

人権を大切にする姿勢は、本校の教育目標にも反映されています。

すすんで学び 思いやりがあり心豊かで 力いっぱいやりぬく 児童の育成

~しあわせいっぱい ランドセルにつめて はつらつと まっすぐに~