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校長ブログNo91 合言葉は「UITEMATE(ういてまて)」

7月になりニュースでも山開き、川開き、そして海開きと夏休みの訪れと共にレジャーを楽しむ人たちの映像が流れるようになりました。先日、今年の夏、千葉県内で開設されない海水浴場が報じられました。残念ながら、本校学区にある木戸浜海水浴場や近隣の堀川浜や飯岡海水浴場など5か所が該当していました。10年以上前から九十九里浜の砂浜が侵食されている危機的状況ということが理由の1つだということです。

すでに先週末の6月29日(土)・30日(日)には今週6日(土)のオープンを前に近隣の大型レジャープールがプレオープンし、多くの人でにぎわったようです。また、隣の学区にある屋形海水浴場も来週13日(土)に海開きとなり、本格的なシーズンを迎えます。暑くなる時期、プールをはじめ、川・池・沼・用水路・海など水辺に行く機会が多くなります。もうすぐ夏休み。レジャー施設をはじめ、海や川などへ出かけることを楽しみにしている児童も多いようです。

さて、4年生教室では座学による水泳学習が行われていました。画像のスライド資料は教師の自作教材です。「もし用水路に落ちてしまったらどうする?」担任が児童に問いかけます。小学生の頃ザリガニをつかまえたくて用水路に入り目の前にいるザリガニに手を伸ばしたとたん、突然深みにはまってしまった体験談を聞き、児童も緊迫した様子で話を聞きます。

水泳学習も残すところあと1回となりました。水泳学習の中で、いざというときのための水難事故対応として、自分の身を自分で守る意識を高めるための学習を行います。

水泳学習において常時確認するのがバディシステムです。

鉛筆バディシステム鉛筆(文科省『水泳指導と安全』より)

バディシステム バディシステムは、2人1組をつくり、互いに相手の安全を確かめさせる方法で、事故防止のみならず、 学習効果を高めるための手段としても効果的です。 例えば、教師の笛の合図と「バディ」という号令があったとき、互いに片手をつなぎ合わせて挙げさせ点 呼をとる方法があります。

水泳学習は命に関わる危険性があるため、特に安全指導には気を付けて児童が自覚できるよう指導をしています。(プールサイドを走らない、プールに飛び込まない、必ず準備運動を行う、適切な休憩時間と水分補給を心がけるなど)

万が一、海や川、用水路で事故が起きてしまったら。毎年水難事故で取り上げられる「離岸流(りがんりゅう)」についても触れました。海に近い本校は地元以外の人もたくさん訪れます。過去ブログでもお伝えしたように、夏になりサーフィンを楽しんでいる人も増えてきました。

合言葉は「ういてまて」

服を着たまま水に落ちたとき、いかに呼吸できる姿勢を確保し、救助に結びつけるかと考えられたのが「浮いて待て」という方法。 災害の多い日本で起きやすい津波や洪水などの体験から獲得した対処法で、「UITEMATE(ういてまて)」という言葉はそのまま世界でも広がっています。

参考:一般社団法人水難学会HP「UITEMATE(浮いて待て)」のサイトはこちらから

https://uitemate.jp/